ほぼ日刊イトイ新聞 - 言いまつがい

その2055

ふと耳に飛び込んできた、
とんでもないことば。
そんばバカな！　ありえない！　ムリ！
私は思わず耳を疑った。疑ってよかった。
だってそれは「聞きまつがい」だったのだ。
意味は著しく違うけれども
そう聞こえないこともない。
そんな不思議なフレーズの妙を
どうぞのんびりお楽しみくださいませー。

寝起きでご飯を食べながら
ワイドショーをつけてたら
「マライヤ・キャリーを
　美味しくいただきました！」
と聞こえたので、テレビを見たら
「話題の飛騨牛を美味しくいただきました」
の聞きまつがいでした。
なぁ～んだ。普通だった。
（らぶ美）

友達は
「ボーイズ・ビー・アンビシャス」を
「大泉アンビシャス」
と聞きまつがいしてました。
え？　大泉洋がどうなるのさ、それ？
（カナタ）

今朝、むすめが
「宴会天国さ～」と言うので
「そんな番組あったっけ？」と言うと
「は？　インカ帝国だよ」と。
世界史の試験勉強中でした。
（宴会天国に行きたい！）

上司が浮かれ気味だった時の同僚との会話。
「昨日キャバ嬢とデートでもして
　浮かれてんじゃない？」
と私が言うと、同僚は怪訝そうな顔をして
「なんで、沙悟浄？」と。
確かに聞こえなくはない。
（まいか）

友人が、コンサートのパンフレットを見ながら、
「椎名林檎オーケストラって、
　知っとお？」と。
え、そんな、椎名林檎がオケで歌うの？
とパンフレットを見ると、
「シエナ・ウインドオーケストラ」の
聞き間違いであることが判明。
（のん）

本屋で図書券２枚を買いました。
店員さんが
「放送しますので、
　お待ちください」
と言ったので、時間をつぶすため、
フラフラと店内の本を見て回った。
しばらくしてレジに戻ると、
私を探している‥‥。
「包装するのでお待ちください」
だったようだ。ごめんなさい。
（ひであき）

母親ですもの、
娘の言うことは聞き取れる自信があるわ、
と思っていたのですが、
これはわからなかった。
「ナタふりたっきゅうだい」
正解は「ゴキブリ殺虫剤」でした。
（ぽち）

夫の竹馬の友に坂井君という人がいます。
彼のことを子供たちには
「坂井のおじちゃん」と
教えていたのですが、長男はずっと
「世界のおじちゃん」
と聞いていたらしく、
「いったいどんなすごい人なんだ？」と
13歳頃まで思っていたと告白されました。
（カツゼツよく話さねばと反省した母より）

「聞きまつがい」「言いまつがい」
その他、どのような「まつがい」でも、
遠慮なく、私たちにお送り下さい。
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心に残るその愉快な出来事を
書いて送ればそれでＯＫです。
みなさまのご参加をお待ちしております。
それでは、また明日、お会いしましょう。

イラスト：しりあがり寿

2009-09-30

HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN