その2348
そう、すべての子どもたちは
美しい名前を持っています。
ひとりずつひとつ、かけがえのない名前を。
ところが、その、燃える命ともいえる
大切な名前は、しばしば他者によって
あっさり「言いまつがわれて」しまうのです。
そういうことってあるよねぇ。
ってなことでお届けいたします、
「名前の言いまつがい」特集。
どうぞ、最後までお楽しみくださいませー。
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数ヶ月前、話の流れで
同級生に名前の漢字を聞かれました。
「あんずの杏に奈」だと
書いてあげたにもかかわらず
彼女は「否奈」と書きました。
‥‥否定された?
(泣)

私の旧姓は「石川」で、
結婚して「吉田」になりました。
職場の向かいの席の定年間近の男性は、
忙しくなってくると、混乱するらしく
よく「石田さん」とか
吉川さん」と呼んできます。
何も考えずに「石川」のままで
かまいませんが‥‥。
(なんと呼ばれようと返事はしますよ)

先日、同僚の松山さんは、
会社の電話に出る際に
「○○部の矢部です!」と、
他の同僚の名前を堂々と名乗るという
言いまつがいをしていました!
なんで〜!?
(きなこ)

職場に私宛にかかってきた電話をとったとき。
「○○の青木ですが、
 ××(私の名前)さんいらっしゃいますか?」
と言われ、私はなぜか、
「はい、私が青木でございます」
と答えました。
その後、何事もなかったかのように
電話は続いたのでした。
(焦る年末)

とある会社に「タンショウさん」
という名前の方がおられます。
人の名前を覚えられない私は、いつも
「タンシオさん」と心の中に刻むのでした。
そのせいで電話がかかってくると思わず
「焼き肉食べたい‥‥」という気持ちに。
ある日、タンシオさんから電話があり、
伝言を頼まれたので、メモしたのち、復唱。
「内容とお名前、復唱いたします。
 ○○会社の‥‥
 (ここでタンシオって言っちゃダメダメ)
 ‥‥ハラミ様ですね!」
や、焼き肉つながり‥‥撃沈。
(あやや)

以前、会社に
とても日本語ぺらぺらの
外人さんがいました。
ある日、会社に「栗山 様」宛の
ファックスが来たのですが
社内に「栗山」という人はいませんでした。
客先から帰ってきた彼は差出人を見て
「多分ボクのことです‥‥」
と恥ずかしそう‥‥。
彼の名前は
「クディアマット」
あまりにも日本語が上手だったため、
電話では「栗山さん」と認識されてました。
(でぶ)

商社マンだった祖父が
フランスに赴任していた当時、
同行していた祖母は
「ノーネさん」という方と
親しくしていたそうです。
祖母がときどき話してくれる、
異国の香り漂う当時の思い出話と相まって、
私の中には素敵なフランス人マダムの像が
できあがっていました。
そして数年前、ノーネさんと祖母は
我が家で再会することに。
現われたのはなんと日本人女性!
そうノーネさんは、
「南畝(のうね)」という
名字の方だったのです。
10数年の思い込みが払拭された瞬間でした。
(スリープ)

子どもの名前は
よく言いまつがわれるものですが、
うちの場合混ざるんです。
タクとマコが混ざって
「タコ」に‥‥。
(ごめんねママリン)
名前にかぎらず、いろんな「まつがい」、
四六時中、募集してますよー。
「投稿する」ボタンをクリックして、
ことのあらましを簡潔に書き表し、
できたところでためらわずに
送信ボタンを押してください。
大丈夫、大丈夫、お気軽にご参加を!
それでは、また明日、お会いしましょう。

イラスト:しりあがり寿
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2010-07-20
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN