その2389
毎日毎日、休みなく連載されてますが、
掲載する「言いまつがい」が
なくなっちゃうことはないんですか?
いえいえ、そんな心配は無用です。
掲載する量を上回る「言い待つがい」が
日々、届き続けていますから。
人とことばのある限り、
世に「言いまつがい」の尽きることなく。
お馴染み、元祖「言いまつがい」。
最後までどうぞ、ごゆっくり。
「言いまつがい」を投稿する
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カタカナ言葉に弱い我が家の父。
先日、耳鼻科から帰ってくると真剣な顔で
「ワシ、
 スターダストアレルギー
 やねんて!」
あぁ~、ハウスダストね。
(男性アレルギーの女)

PTAの会合で、
鼻の穴ふくらませて
校長に怒鳴ってやりましたよ。
「それじゃあ、
 六方ふさがりでしょう!」
‥‥‥‥全部ふさがってなくねぇ?
(TOMO)

「そんなことするなんて見損なったよ!」
と怒る母。
後日そのマネをした弟曰く、
「そんなことするなんて
 見失ったよ!」
(どこいった?)

先日、食卓のおかずに
ソースをかけたいと言った主人に向かって
「それ、うす、あじぃからね‥‥」
と言ってしまいました‥‥。
味、薄かったからと言いたかったのに。
(血圧よりも注意)

頭痛で朦朧となっている時のこと。
私よりもだいぶ視力の良い
弟の眼鏡をかけてみて
「へえ、ずいぶん、
 よがどわいね~」
と言ってしまいました。弟から
「早く寝たほうがいいよ」と言われました。
(ボリス)

娘を連れて、地域の保育園で開催されている
赤ちゃんサークルに参加したときのことです。
ここしばらく参加者が少なかったのですが、
そのときは久しぶりにたくさんの
赤ちゃん&ママが参加していました。
その盛況っぷりを見たベテラン保育士さんが、
私の隣でこう言いました。
「あらぁ~、今日は大勢来たわね~、
 おんいんまんれいだわ~!」
赤ちゃんの鳴き声で、他のママさんには
聴こえてなかったと思います!
(満員ママ)

歌番組を見ていた時、私が
「この人の声って、
 ふたりで歌ってるみたいな
 不思議な声だね」と言うと、妹が
「ああ、それってあれみたい。
 ホーチミン?
と言いました。
それ、多分モンゴルのホーミー、だよね‥‥。
物知りっていえば、物知りなんだけどさ。
(「ホースの白い馬」)

ラーメン屋をやってます。
先日二人組がやって来て注文を。
一人は塩ラーメンに半ライス。
もう一人の方の注文が
「塩チャーシューに
 半チャンス!」。
半分チャンスならもう半分は?
と思いながらもなんとか
笑い出すのはこらえました。
もちろん「半ライス」ね‥‥。
(arrow)

ある日、母は、私のことを
「お父さん」と呼び、
父は、私の姉の留守電に
「あ~、もしもし、
 お母さんだけど」
とメッセージを。
(こんな夫婦の子供)
「言いまつがい」というのは
意外に頻繁に発せられるものですが、
同時にどんどん忘れられるものでもあります。
覚えているうちに、ぜひともメールを。
「投稿する」ボタンをクリックし、
そのだいたいの流れをささっと書いて、
過度に修正をほどこすことなく
えいやっ、と送っちゃってください。
大丈夫、ほんと、気軽にどうぞー。

イラスト:しりあがり寿
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2010-08-30
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN