その2391
すべての子どもたちは
美しい名前を持っています。
ひとりずつひとつ、かけがえのない名前を。
ところが、その、燃える命と言っても
差し支えないほど大事な名前は、
しばしば他者によってあっさりと
「言いまつがわれて」しまうのです。
そんなわけで、本日お届けするのは
「名前の言いまつがい」特集。
いろんなパターンの「まつがい」を
どうぞ、のんびりお楽しみください。
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名字を「赤塚」という友人は、
電話で初めて話す人には
しばしば「赤坂さんですね」か
赤松さんですね」と言われている。
漫画家の「赤塚」と同じと説明すると、
名前は自動的に
「不二子」にされるらしい。
しまいには、一度だけながら、
名字を「峰」にされていたことが
あったそうな。
(勇魚)

昔、通学定期を買うという
友人について駅に行った。
彼の名は「淳(あつし)」、
だが駅員さんは読みまつがえて
「じゅん」とタイピングしたらしい。
で、さらに打ち間違えて、
出来上がった定期にはカタカナで
「○○ ジョン」と名前が入っていた。
(ひろす)

うちの課長は
「善人(よしひと)」という名前だが、
この間来た封筒の宛名は、
善八(ぜんぱち)」になっていた。
(たこ)

私は小さいころ、
祖父の友人の「谷さん」のことを
タニシさん」だと思い込んで
そう呼び、
「シはいらないよ」と教えられると、
なぜかタニシさんはそのままに、
今度は母の友人の「根岸さん」のことを
ネギさん」と呼んでいた。
とりあえず知ってるものの
名前にしたかったらしい。
(勇魚)

滅多に苗字は間違えられないと思ってましたが、
おんなじピザ屋さんに
2回もまつがえられてることが判明。
正確には「メグロ」ですが、
伝票を見ると初めは「ネグロ」
半年後は
「ウメグラ」になっていました。
滑舌が悪いのかとへこみました‥‥。
(あだ名はまぐろ)

昔会社にいた先輩の名前は、
「○○ 桂(かつら)」と言います。
ある年の初出社の日、その先輩が、
ある後輩を見るなり言いました。
「お前から来た年賀状なぁ、
 俺の名前が
 『(はしら)』になってたぞ!」
他の社員にも罵倒されて、
平謝りの後輩に哀れみを感じたのか
「今度は間違えるなよな」と
大人な対応をしたその先輩に
翌年届いた年賀状には
「○○ 」と書いてありました‥‥。
ホントの話です。
(じょん)

アメリカに旅行したとき、
空港のスタバで名前を聞かれました。
(取り違えないように
 カップに名前を書いてくれるのです)
私の名前は「マイコ」なのですが、
渡されたコーヒーにはでっかく
「Michael」と書いてありました。
(マイコー)

うちのダンナは「弘行」といいます。
先日、とあるイベントの観覧申込のために
往復はがきをだしたのですが、
返ってきたはがきの宛名をみると、
「弘行」の「行」という字が消され、
その横に「様」の文字が‥‥。
しばらく彼は「弘」と呼ばれていました。
(ちなみに落選)
覚えている「言いまつがい」を
熟成させてもいいことはあまりありません。
だって、忘れちゃいますから。
さぁ、覚えているうちに、
「投稿する」ボタンをクリックして、
私たちにメールで教えてください。
いろいろ考えすぎずに、
どうぞお気軽にご参加を!
それでは、また明日ー。

イラスト:しりあがり寿
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2010-09-01
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN