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その2600 |
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すべての子どもは美しい名前を持っています。
ひとりずつ、ひとつ、かけがえのない名前を。
ところが、その、燃える命ともいえる名前は
しばしば他者によってあっさりと
「言いまつがえ」られてしまうのです。
でも、さぁ、行くんだ。その顔をあげて。
今日は「名前の言いまつがい」。
あなたの名前はなんて「まつがわれ」がち? |
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私の苗字は、「もとむら(本村)」です。
九州には多い苗字なのですが、
関東ではめったにないせいか、
横棒のない、
「きむら(木村)」さんと
間違われること数知れず。
学生時代に全校集会で表彰され
壇上に上がったのですが‥‥‥‥
「表彰状。きむら殿」
校長はみごとにまつがえてくれました。
(きむらじゃない) |
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はじめまして。
あたくしは「諭子(さとこ)」と言いますが、
以前通販で商品を電話注文した時に
「福沢諭吉の諭に子供の子です」
と説明したにも関わらず
「○○諭吉子 様」と
宛名に書かれていました。
もうあたくしの名前じゃなくなっているし‥‥
そもそも名前として変だし‥‥
その後結婚して名字まで変なのになってしまい
なんだかどうでもよくなってしまい
最近ではわざと振り仮名をふらないで
相手がどう読むかニヤニヤしながら試しています。
(輸子) |
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父の名は「一喜」と書いて
「かずき」と読みます。
十数年前の事、市役所から文書が届きました。
宛先がカナで出力されてました。
「○○インチキ様」
家族爆笑、当人憮然。でした。
(ゆきこ) |
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友人がホテルのフロントで、
「お名前を」と言われ、
「あ、高野です」と答えた。
フロント係が調べていたが、しばらくして、
「申し訳ありませんが、
アタカノ様のご予約は
うかがっておりませんが‥‥」
と困ったように言ったそうです。
アタカノさんて、どんな字を書くのだろう‥‥。
(ピカちゃん) |
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私が初めて免許を取得したときのことです。
名前の「さ」の部分の漢字が間違って
佐賀県の「佐」になっていました。
元々は「沙」なので、似ても似つかない字面。
係の人も「全然違うじゃん、ごめんねぇ」と
訂正してくれました。
‥‥そして、三年後。
初回講習を終えた私に渡された免許には
また「佐」の文字が。
なんだろう、警察的にオススメなんでしょうか。
交通事故をおこしにくい画数とか‥‥?
(実際は食べ物に困らない画数) |
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布目(ヌノメ)といいます。
布目を大声で呼ぶと、高い確率で
「井上」とも聞こえます。
妻が意識を失い救急車で
病院に搬送されたときのこと。
病院で対応してくれた看護婦さんが
妻の意識の有無を確認しようと、
妻の肩をたたきながら
「ヌノメさーん!
聞こえますか、ヌノメさーん!」
すると遠くのほうで
「はーい、待ってくださーい」
と声が聞こえました。
さらに看護婦さんは
「ヌノメさーん! ヌノメさーん!」と。
するとバタバタッという駆け足で、
もう一人の看護婦さんが
「呼びましたかっ!?」。
二人目の看護婦さんは井上さんでした。
身近に布目さんと井上さんのいる方は
試してみてください。
(妻は元気です) |
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私の名前は「玲子」といいますが
漢字の説明にいつも困ります。
「王様の王に命令の令です」
「王選手の王に令嬢の令です」
「王子の王に司令の令です」
どう頑張ってもなんだか高飛車です。
(冷子とだけは書かないで) |
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もちろん「名前」に限りません。
どんな「言いまつがい」でも
私たちに気軽に送ってみてください。
「投稿する」ボタンをクリックし、
その愉快なエピソードの
大筋をゆるゆるとタイピングし、
できたところでメールの
送信ボタンを押してください。
どちらさまも、お気軽にご参加をー。
イラスト:しりあがり寿 |
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2011-03-29 |
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