まだ新婚だったころ、
友人の結婚式の披露宴に出席したときのこと、
私のスピーチの番がきました。
まず私は元気いっぱい大きな声で
「Mちゃん、Tさん、
本日は誠におめでとうございます」
とオーソドックスなところから入ったんですが、
バリバリに緊張していたとはいえ、
なんだか出席者の
「えっ?」という雰囲気を感じました。
あれっ、と思って考えてみて、
はっと自分の言いまつがいに気がついた。
Tさんは新郎ではなく
私の主人の名前だったのです。
「あっ、Tは主人でした。すみません、Yさん」
と慌てて新郎に謝りました。
大勢の出席者の前で、
まさに顔から火が出るようでした。
その場が、笑い声と拍手で、
ぐっと和んだのは言うまでもありません。
今思い出しても、はずかす〜ぃ。
(カタンちゃん) |