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その2800 |
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「まつがい」のない人生なんて
つるつるの床をまっすぐまっすぐ
延々と進むようなもんですよ。
栄養的には申し分がないけれども
まったく代わり映えのしないメニューを
毎日食べ続けるようなものですよ。
だから、ほら、多少は、
あったほうがいいんじゃない?
メリハリとか強弱とか「まつがい」がさ。
さぁ、そういうわけで、
週末恒例の「まつがい」特集。
最後まで、どうぞ、お楽しみください。 |
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昼下がりのオフィスのデスク。
あれ? マウスが反応しない‥‥
ポインターが動かない‥‥。
それもそのはず、手に持っていたのは
おやつに配られて、
後で食べようと思っていた蜜柑でした。
(ちょうどいい場所にあったんだもん) |
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夜寝ようと思い、
コンタクトレンズを外しに洗面所へ。
真っ暗な中、手を伸ばし、
空中を探しても、ひもがない。
「あ、違った!」
洗面所の照明は壁にあるスイッチでした。
(体重計につまずき悶絶) |
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主人と街でランチをとっていたときのこと。
ランチメニューもコーヒーで最後になりました。
主人はアイスコーヒー、私はホットコーヒー。
かわいいウェイトレスさんが
運んできてくれたのは
アイスコーヒーのグラスと‥‥
ソーサー1枚。
一瞬の間の後、
「アイスコーヒー、お持ちしました」
とグラスを置き、
ソーサーとクリームの残ったお盆を持ち帰り、
改めてコーヒーの入ったカップを載せて
持ってきてくれました。忙しかったんだねぇ。
(ひよっこ) |
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昔、金融機関にお勤めしていたときのことです。
ある日、お客様のご自宅に伺って
必要書類に印鑑をいただき
押印してから職場に戻る予定があり
無事お客様に印鑑をいただきました。
そして、印鑑についた朱肉をふき取ろうと思い
ポケットに手を入れた瞬間、
ご印鑑拭きを忘れたことに気がつきました。
しかし、玄関先でご家族全員が
私のポケットに入れた右手に注目する中、
何も持たずに右手を出すわけにもいかず、
たまたまポケットの中に入れてあった
ガーゼのハンカチで拭いてしまおうと
それをとりだしました。
しかし、そのガーゼのハンカチにはなぜか
ありえない紐のようなものがついていました。
そしてそれが、
ガーゼのマスクだったことに気がついたのは、
お客様のご印鑑を拭いた直後でした。
不思議な面持ちで見守る長男を
軽くスルーしながら
私は朱肉がべったりついたマスクを
何事もなくポケットにしまい、
職場に帰った思い出があります。
(あかさたな) |
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高校の頃のまつがい。
英語のH先生による授業中、
「次の和訳、はしら、読んで」
‥‥一同きょとん。先生は重ねて、
「はしら、休みなのか!」。
そこでクラス全員がやっと気づきました。
先生が、座席表に記載されていた
「柱マーク」に向かって
お怒りであることに‥‥。
(座席表を作ったのは私) |
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夜、家の前の駐車場にて母が何かを見つけた。
「見て、干しシイタケが落ちてる!
しかもこんなにたくさん!」
欲深き母は拾いにかかった。
ええっ、それ食うの? 拾っちゃうの!?
と覗き込むと、それはただの落ち葉だった。
(ロメオ) |
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とびきりの大事件じゃなくてもOKです。
あなたの些細な「まつがい」、
どうぞ私たちにお送りくださいな。
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文章の仕上がりを過度に気にすることなく、
どうぞお気軽にご投稿くださいませー。
イラスト:しりあがり寿 |
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2011-10-15 |
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