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新着「言いまがい」〜その578


 

「言いまつがい」のコーナーには
毎日毎日、
たくさんのメールが届くのですが、
先週から今週にかけて、どういうわけか、
「固有名詞の言いまつがい」が
たくさん寄せられました。
著名人の名前、
番組や映画のタイトルなどが、
さまざまな人たちにさまざまなかたちで
「まつがわれた」一週間
だったのでしょうか。
というわけで、いつもより
多めのボリュームでお届けいたします。
「固有名詞の言いまつがい」、
最後までおたのしみくださいませー。


世界柔道のニュースを
見ていた母の言葉です。
「今回は
 ヤヨイちゃん
 出ないのよね。
 おめでただから、
 ほら、西選手の」

お母さん、全て違うけど通じました。
ヤワラちゃんに、谷選手ですね。
(もと)

今日スポーツニュースで
米大リーグ、メッツの
「稼頭井松央」
と言っていた。
ニューヒーローの誕生です。
(ひろあき)

サッカー日本vsホンジュラス戦を
テレビで見ていたときのこと。
試合が始まって少しして、
母が日本代表の
先発メンバーを確認していた時
母「あらっ、あの人出てないじゃん」
私「だれ〜?」
母「ほらっ‥‥
  蛭子さん!!」

私「‥‥はぁ!?」
どうやら、「よしかず」つながりで
川口能活選手と言いまつがえたようです。
蛭子さんが日本のゴールキーパー‥‥
あんまし頼れない‥‥。
(なた)

母は、レアル・マドリードの
ベッカム選手がテレビに映るたびに
「おーい、
 ガッデムが出てるよー」
と私を呼びます。
(ガッデムファン)

ビートルズを聞き出した中学の頃、
母に、
「ビートルズのメンバーて、
 知ってる?」
と聞くと、
「2人しか知らんわ。
 ジョン・レノンやろ、
 ポール・マッカーサー
 やろ」

(とん平丸)

先日テレビを見ていたら
ヨン様が映っていたので
「あ、ヨンさま」
と、言おうとしたら、
「あ、ヨンさん」
と言ってしまいました。
何だか近所の人見つけたみたいで‥‥。
ひと文字ちがうだけで
ずいぶんイメージって変わるんですね。
(くれよん)
会社の後輩が、
携帯の着メロを流しながら言いました。
後輩「いいでしょ。この曲」
私 「誰の曲?」
後輩「ケシメイシ!」
私 「カタカナのシとツを
   間違えないように、
   言われんかった?」
後輩「そうや!
   ケツメイツや!」
(結局、わかってへんし‥‥)
今年の夏、
ライジングサン・ロックフェスティバルに
行ってきた時のこと。
母がどんなアーティストが出たのか
知りたいと言ってきたので、
パンフレットを見せた時に発した言葉。
「あっ!
 東京スカダラパーが
 出たんだ!」

東京スカパラダイスオーケストラと
スチャダラパーのことを
言いたかったらしい。
(g)
中学生の頃の思い出です。
クラスの男子がまだ声変わりしていない
甲高い声で、得意げに
「オレ、
 ミソチルのCD
 買ったで〜!」

なんだか、
おいしい香りのする思い出です。
(ミル)
テレビを見ていた母が、
「この人、
 ラサ中山って人だよね」

と言うので、誰だ、それ?
と思って見てみたら
ラサール石井の事だった。
ラサ中山って
うちの近くの葬儀場の名前でしょっ!
(かおる)
母が今日もやってくれました。
「この人の顔って
 一度見たら
 忘れないよねぇ。
 ダンベルだっけ。 
 ん? バルサンか?」
正解はベンガルさんでした。
(でめくろちゃん)
選挙速報をみていて、うちの姉。
「こっちのチャンネルだと
 筑紫さんと
 久米てつやがやってるよ」

筑紫さんはてつや、
久米さんはひろしです、お姉さん。
(まつがい姉妹)
私が就職活動の面接を受けた時の事です。
面接官に、
「好きな本は?」と聞かれたので、
井上靖の『敦煌』と言おうとして、
何を血迷ったのか、
「ハイ、
 小野ヤスシさんの
 作品が好きです!」

と口走った私。
面接官はポカンとした
表情をしていましたが、
何も指摘せず、
私もその場で気付かず、面接終了。
帰りの電車の中で
「やすし」まつがいだった
事に気付きました。
それ以降、その会社からは
連絡ありませんでした。
(やすしさんごめんなさい)
昨日、夫が借りてきたビデオを見ていた。
チラッと画面を見た私は、
「あ〜、これ知ってる。
 『爪切りジャック』
 でしょ?」

と、普通に言ってしまった。
夫、「親切そうだね」と、
これまた普通に返してくれた。
正解は『切り裂きジャック』。
(爪切っちゃうぞ〜)
『容疑者 室井慎次』
私もやりましたよ。
それもチケット買う窓口で。
「『室井滋』、2枚」
題名が簡略化してるし。
(カオリ)
うちの父。
映画『北の零年』を
『エゾ元年』と‥‥。
(gurico)
土曜の9時と言えば、
我が家では毎週
『女王の教室』を見ています。
しかし、先週の土曜日のことです。
テレビを見ていた母親が聞いてきました。
「今日はあれないの?
 ほらほら〜あれ、
 何だっけ‥‥
 『暴力教師』」
母はいつもニュアンスだけで
ものを言います。
(宇)
料理番組のコーナーで、
『たまにいくならこんな店』というのが
ありましたが、父はいつも
『どうせ行くならこんな店』
と言います。
(せいぞう)
今日、
『世界の車窓から』
と言おうとして
『世界の社長から』
と言ってしまいました。
なんだかすごく
ゴージャスリッチな光景が
脳裏をよぎりました。
(目指すは会長)
テレビを見ていたら、
大きなサメが出てきた。中1の娘が
「えーと、
 『スーザン』じゃないし、
 『タイガーバーム』
 でもないし‥‥」

『ジョーズ』と言いたいのかな、
と思ったが、あまりにもかけ離れている。
何か違うものだろう、と思っていると、
「あ、わかった、『ジョージ』だ!」
やっぱり『ジョーズ』だった‥‥。
(くらむぼん)

「固有名詞」にかぎらず、
さまざまな「言いまつがい」を
私たちはつねに歓迎しています。
送ってみようと思い立った方は、
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イラスト:しりあがり寿
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2005-09-14-WED
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