ほぼ日刊イトイ新聞

いのくまさんのこと。猪熊弦一郎と猫、そしてその生活。

1993年まで生涯現役で活躍した、
猪熊弦一郎という画家がいます。
名前をはじめて聞く、という人も、
三越デパートの白地に赤い模様の包装紙や、
JR上野駅中央コンコースの壁画を描いた人、
と聞けば、ああ! と思い当たるかもしれません。
パリ、東京、ニューヨークに暮らし、
数多くの作品を発表した猪熊さんは、
同時に猫好きでも知られていて、
猫をモチーフにした作品も多いです。

ということで2月22日の猫の日企画、
今年は猪熊さんの猫の絵を取り上げます。
「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」にうかがって、
学芸員の古野さんに猪熊さんと
猫の話をたくさん聞いてきました。

いっぽうで、猪熊さんの魅力は、
「猫好き」という側面だけでは語りきれません。
みんなに「いのくまさん」と呼ばれて
親しまれたその人柄も、
猪熊さんの最後の作品ともいえる
広くてあかるい美術館も、
なにもかもがすてきだったんです。
全5回のうち、第2回までは猫の話を中心に。
以降は、猪熊さんにまつわる話を幅広くご紹介します。

東京で展覧会が行われます!

猪熊弦一郎展 猫たち

題名不明 1987年 インク・紙

2018年3月20日(火)ー 4月18日(水)会期中無休
開館時間:10:00ー18:00(入館は17:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
場所:Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷・東急本店横)
入館料や前売券などはこちらでご確認ください。

猪熊弦一郎展 猫たち

猪熊弦一郎 猫画集 『ねこたち』
リトルモア刊
 定価:本体価格1,800円+税

猪熊さんの猫愛にあふれた作品の
数々を収録しています。
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取材協力:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)

タイトル:題名不明 1944年 インク・紙  背景:題名不明 1986年 インク・紙
※作品画像はすべて丸亀市猪熊弦一郎現代美術館蔵
©The MIMOCA Foundation
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