インパクは締めくくりに突入です。
あれは、2000年12月31日。
沖縄での雨あられ、てんやわんやな開会式に、
首相官邸で発電所の操業開始のようなボタン押し、
(ご本人はクリックのつもりだったかも)
あれから1年が経とうとしています。
インターネット博覧会こと「インパク」は、もうすぐ閉会。
◆イトイアラマタ両編集長による締めくくり企画
『インパクの卒業アルバム』が始まりました。
http://www.inpaku.go.jp/gate/edchief/album/index.html
そうです。
「卒業」なのです。
いつのまにかパビリオン数が500を超え、
総ページ数はきっと何十倍もふくれ上がってます。
インパクの制作や運営や制作管理のハンコ押し、
PRイベントの対応や取材に物品の納品などで
ワンタッチした人も含めれば、
関係者の総数は
きっと1万人をくだらない数になるはずです。
ダムや橋の建設以上に大がかりな動員。
経済効果だなんてけちくさいことを持ち出さなくても、
着実にだれかのなにかを変えていった
催しだったわけです。
最後のインパク編集長企画は、
こんな人の有り様、変わり様に焦点をあてます。
関係者の中でもコアな役回りを演じた人たちの
生々しい声や意見を集めつつ、
「インパクって何だったんだのか」を考える、
将来に向けた「卒業アルバム」仕立てになっています。
思えば今まで国が直接送り手となり制作した
映画やテレビ番組って無かったわけです。
それが、「IT革命」の言葉に踊り、
うっかり日本国政府がクリエーティブの世界に
足を入れてしまった。
なにしろNHK以上の「平等」原則での表現活動ですから。
おっちょこちょいな送り手たるお国が、
巻き起こした騒動、
そしてそれに飲まれた組織、個人。
そこまでして、国を駆り立てたインターネットって、
いったい何なんでしょう。
先日のインパクミーティングでは、
そんなインパクに標準装備されたジレンマが
語りあわれました。
「なるほどそういうことだったのか」っていう話が
満載です。
この模様のレポートは近日中に公開されます。
可笑しくも哀しい逸話をお楽しみいただけると思います。
このコーナーでは、
インパクページ上でカットされたところを中心に
あらためて報道しますね。
この12月の編集長企画、
インパクを通じて、
今の日本の社会すみずみまでぐつぐつ考えるに
いい材料が揃っているとお薦めできます。
日本国とは?
インターネットって人間にどうなの?
マネジメントって何だ?
表現活動って何ゆえにするか?
21世紀のはじまりの年の終わりに、
そんな振りかぶった考えを
めぐらしてみるのはいかがですか?
国営遊戯場で遊べる期間もあとわずかです。
インパクを御贔屓に。
http://www.inpaku.go.jp
◆現在確認中の確かな情報
12月31日の24時には、
ほんとうにサーバーが止まります。
(だって契約なんだもん)
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