レシピその2
ミネストローネ ~パンダご主人に、機関銃妻~ |
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リェティの生活の始まりは、ご近所とのおつきあいを
お話しないことには始まりません。
引っ越してきた次の日、玄関のベルが鳴り、
ドアを開けるとおとなりのバッバだと思っていたら、
視覚角度をぐっと上に傾けるほどの背の高いおばさんが、
”ボンジョルノ”と言うなり、私を押しのけて家に入り、
キッチンから居間へ、風呂場へ、部屋へ、物入れ部屋へ、
そして、その奥の部屋にまで入り、
機関銃のように息つぎもなく、しゃべりまくり、
なんだ~かんだぁ~と窓の方を指さし、
また、なんだ~かんだぁ~で、
ドアから出て行ってしまった。
これは困ったもんだ!
なんだかんだぁは、なんだったんだろう?
その答えは、その日の午後、わかりました。
おばちゃん、ドアを開けるなり、
手に持っていたカーテンを、
全ての窓に取り付けて行ってくれました。
そういえば、彼女は窓の外を指し、内を指し、
そして目を指していました。
「外から見えないようにカーテンを作ってあげるネ。
ふむふむ、うちの作りと同じね‥‥」なんて、
機関銃しゃべりをしたに違いありません。
彼女は1階の住人、バッティスティさんでした。
ご主人は年金生活で畑仕事を趣味でしていました。
この方の車は、もう何十年も乗っていそうな
FIAT社のパンダでした。
エンジンをかける時、
パ~パ~パッ~パ~ンパンッ~パンダァ‥‥と
騒音を出します。
パンダご主人に、機関銃妻。
そのバッティスティ家の良い香り、
ミネストローネをご紹介します。
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ミネストローネ バッティスティ家風
■材料(5人分)
(1)基本野菜a
ニンニク:1かけ(中の芯を抜く)
人参:中くらいのものを2本
玉ねぎ:1個
セロリ:1本
(2)基本野菜b
じゃがいも:大きいものを2個
ズッキーネ:2本
カボチャ:4分の1くらい
熟したトマト(缶でもOK):2個
(3)葉もの
キャベツ:5枚
ほうれん草:お好みで
ビエータ(てんさいの葉):お好みで
ポロねぎ:1/2本
(4)豆類(量はお好みで)
ゆでた豆(缶詰でもOK):1カップ(1缶)
(5)鳥のスープ :5~7カップ
(固形スープの素で作ってもOK。
我が家は鳥スープがないときには何も入れず、
シンプルに野菜味を楽しみます)
(6)パスタ:200g
(ショートパスタか好みのパスタを短く切る)
(7)塩・コショウ、オリーブ油、
西洋パセリ(プレッリェーモロ):適量
(8)パルメジャーチーズ
■作り方
多めのオリーブオイルをなべに入れて、
つぶしたニンニクを入れ香りを出し、
細かくきざんだ(1)の基本野菜aを入れる。
基本野菜aがしんなりしたら、
(2)のじゃがいもなどの基本野菜bを入れ油をなじませ、
(3)も入れてかき混ぜ、全体的にしんなりしてきたら、
ゆでた豆も入れ、スープを入れ、
煮立ってきたらパスタを入れ、
弱火~中火にて、20分~30分くらい煮る。
塩・コショウで味を整え、深皿に入れ、
パルメジャンをたっぷりかける。
この作り方ですとオイルが多いので、
もっとシンプルなものが良いときには、
ニンニクを除き、全ての野菜を水から煮て、
お皿に盛ってからバージンオリーブ油と
チーズをかけていただくと、よりヘルシーです。
ミネストローネが残ってしまったときは、
すべてをミキサーにかけ、
お皿についでから、生クリームをたらして、
いただいてもおいしいですよ。
また、夏の暑い日や食欲のないときは、
冷たくしてもいただくのも食欲をそそります。 |
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基本的にお野菜をたっぷりと取るスープですので、
あまり分量にこだわらず、
その日の身体と胃袋に相談して、
各材料と量を決めると良いと思います。
また、冷蔵庫に残っている物もどんどん入れると、
ファンタスチィックな味になります。
季節のお野菜をたっぷり入れるときはパスタは少なめに、
野菜スープ実沢山にパスタがちょっこと入るタイプ。
逆にお腹がすいている時は、パスタをたっぷりと入れます。
※前回の手打ちパスタの作り方のご紹介は、
もうしばらくお待ちくださいね。
少しでもお役にたてるよう、
今、慣れない写真を一生懸命撮っているところです。 |