レシピその17
ジューンブライド
〜PANNACOTTA(パンナコッタ)〜 |
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ジューンブライドの時期になりました。
ギリシャ神話から
「幸福な夫婦になれる」とのいわれで、
イタリアでもこの時期、
たくさんのカップルが結婚式を挙げます。
この時期は、清々とさわやかな季節ですし、
バケーションの一歩手前で気分もバラ色ですから、
思い切って楽しめますね。
リエティで始めて経験した結婚式は、
上に住むマリレーナでした。
まず、招待状をいただいたら、
結婚式のみか、披露宴にも出席するかを確認して、
お祝い品を考えます。
と言っても、我が家はいつも「絵」でしたが。
皆は新郎新婦側から用意されたリストをもらって、
指定されお店で指定されたものを買います。
贈られたプレゼントは、全部部屋に飾ってあって、
一つずつ誰からのプレゼントかの説明がありました。
思わず息を飲み込んだ物は、
マンマが二人のために作った
レースの縁取りを手編みした
ダブルベットのカバーシーツや、
イニシャル刺繍をほどこしたタオル類などでした。
マンマが5年かけて手作りされたそうですが、
イニシャルまで入れたのだから、その間に、
「相手が変わってしまったらどうしよう」
なんて、心配もしなかったのですね。
イタリア人は婚約期間が長い人が多いのです。
さて、結婚式の当日は、
彼女の住む3階から建物の出入り口まで、
白の絹テープと花で飾られた階段に、
赤い絨毯がひかれました。
参列者はまず彼女の家にご挨拶に行き、
軽くドリンクとつまみを食べてから、
教会に出かけます。
教会では神父さんのお祈りの後、
皆でお祈りし、賛美歌を聖歌隊と一緒に歌い、
新郎新婦と友人たちが聖書からの一説を
一人ずつ読み上げます。
誓いの言葉と指輪交換でクライマックスになり、
神父さんの祝福の言葉で締めくくられます。
1時間半くらいの式が終わり、
新郎新婦を外でお米や花びらを持って待ち構えます。
車にリボンをつけた披露宴招待組は、
クラクションを鳴らしながらレストランに行きます。
披露宴に行かない人達も、
2人のために教会の祝福のミサに参列する慣習は、
この国はカソリックの国なのだと改めて思います。
新郎達が結婚アルバムのために、
あちこちで映画のワンシーンの様なポーズで、
プロのカメラマンに撮影されている間、
一足先にレストランに到着した私たちは、
食前酒や軽いつまみで彼らを待ちます。
そして、新郎新婦が到着すると、
長い食事が始まります。
たくさんの食べ物を食べ、
新郎新婦交えてのダンスあり、歌あり、
お腹を落ち着かせるため外での休憩ありで、
くつろいだりしながら、
5、6時間を皆で楽しく過ごします。
まずは食べる、食べるですが、
それでもたくさん余った時は
お持ち帰り用に包んでもらいます、
「犬のために」なんて言い訳をして、
ちょっと恥じらいながら・・・・。
さて、今回はPANNACOTTA(パンナコッタ)を
2種ご紹介いたします。
PANNAパンナ(生クリーム)を
COTTAコッタ(煮る)
とてもシンプルですが、
口当たりがまろやかで味わい深いの
DOLCE(ドルチェ)です。
これは北イタリアのピエモンテの
昔ながらのドルチェです。
簡単に出来ますので、どうぞ試されてみて下さい。
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PANNACOTTA(パンナコッタ)
パンナコッタ苺ソース
■材料(4〜6人分)
生クリーム:400cc
砂糖:70g
バニラ・ビーンズ:1本
板ゼラチン:10g
好みでラム酒:大1
★苺ソース
苺:200g
砂糖:大1
レモン汁:大1
飾りにキイチゴ
■作り方
(1)小鍋に生クリーム、バニラ・ビーンズ、
砂糖を入れ、弱火で砂糖が溶けるまで、
かき混ぜます。
煮立って来たら
水でもどしたゼラチンを入れ溶かす。
(2)鍋を火からおろし、
鍋ごと氷水につけて、
ゆっくりとかき混ぜながら冷やします。
(3)好きな型にラップを敷き流し込みます。
ラップでふたをして、冷蔵庫に数時間入れ、
固まったら出来上がり。
ラップごととって盛りつける。
(4)苺ソースを作ります。
ミキサーに苺と砂糖、レモン汁を入れ
ソース状にします。
出来上がり。
キイチゴや桑苺、季節の果物で、
ソースを作ってみるのもよいですね。
コーヒーパンナコッタ
■材料(2人分)
生クリーム:200cc
ミルク:50cc
エスプレッソコーヒー50cc
※ない時はインスタントで
濃いコーヒーを作ります。
砂糖:40g
板ゼラチン:5g
★あんずソース
干しあんず:70g
ブランディ:少々
水:少々
■作り方
基本的な手順は苺ソースのパンナコッタと同様です。
(1)小鍋に生クリーム、砂糖、ミルク、
コーヒーを入れ弱火にかけ、煮立って来たら
水でもどしたゼラチンを入れ溶かす。
(2)鍋を火からおろし、
鍋ごと氷水につけて、
ゆっくりとかき混ぜながら冷やします。
(3)好きな型にラップを敷き流し込みます。
ラップでふたをして、冷蔵庫に数時間入れ、
固まったら出来上がり。
ラップごととって盛りつける。
(4)あんずソースを作ります。
干しあんずはブランディで戻し、
お水少々入れ、
弱火にかけ5分煮て冷やしておく。
出来上がりです。友人が焼いた長いお皿を
縦に使ってみました。
ブランディのソースで大人の味です。
これを作っている時
我が家キッチンのベランダから見えた景色です。
このお皿をどうしても使いたくなりました。
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