ワールドカップの盛り上がりとともに、
ミラノも活気ある夏になり、すっかり暑くなりました。
夏といえば、また昔の話になりますが、
リエティの夏の太陽光線はとても強く、
家中の雨戸は閉めっぱなしでした。
こうしておくと、家の中は涼しく湿度も低くなります。
今から考えると、とても過ごしやすかったと思います。
リエティではじめて住んだアパートは、
4棟が入り江のように並んでいました。
その入り江のような真ん中に小さい公園があり、
子供達がボール蹴りなどで遊ぶのには
ちょうど良い広さで、大きな木とベンチもありました。
どのアパートのベランダも、その公園に面しているので、
家にいる人はみんなベランダに出ては、
公園にいる子どもや子守りのおばあちゃん達と
話をしたりしていました。
子守りのおばあちゃん達は
日本のものよりも長い編み棒の一本を脇にはさみ、
器用に編み物をしながら、
目で子供を追って、子守りをしていました。
私もよくおばあちゃん達に
我が子を見てもらっていました。
子供達が遊び疲れて、
熱くなった身体で木かげで休もうとすると、
おばあちゃんは、まず、子供達の汗を拭き、
「太陽の下で、汗を乾かしなさい」と大声で言い、
子供達のお尻を押して、木陰から追い出していました。
木かげに入ると、
クーラーが効いているように涼しいので、
汗をかいた身体を急に冷やしてしまうのですね。
そういえば、夏は冷たい氷の入った飲み物は避け、
胃を急に冷たくしないように注意します。
さて、今回ご紹介するお料理は、
クーラー負けでちょっと温かいものが
欲しくなった時にぴったりの
麦とソラマメのスープです。