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アーカイブ 2006/07/18
 
レシピその20
私のあだ名はアッシージ〜野菜のオーブン焼き〜

リエティで私についたあだ名は「アッシージ」。
当時、私はご近所の
年金生活を楽しんでいるお年寄り達に、
大変かわいがってもらっていました。
このおじいちゃんやおばあちゃんは、
大型バスを貸し切って、
治療や休養のために温泉に逗留したり、
目的地まで聖歌を歌いながら行く、
聖地まわりをしたりします。
彼らが好んで行く聖地は「アッシージ」!
「そのバスに乗っているのがぴったりだ」
と言うのです。

私はお年寄りからの経験談や
その知恵の宝庫のようなお話を
うかがうのは大好きですし、
確かに彼らの生活スタイルの嗜好などは、
私の生活で大事にしていることとよく似ていて、
お話を聞いていて、とてもうれしくなってきます。

このお年寄り達は時間をおしまず、
手塩にかけてものを作ることが好きです。
食べる物に関しては、
たくさん収穫出来たものは一切ムダにせず、
オイル漬けや酢漬け、塩漬け、シロップ漬け、ジャムなど
新鮮な時とは全く違う味で楽しめる保存食を作ります。
特に感心したのは、食事でちょっと残った
自家製ワインを貯めてのお酢作り。
時とともに変化していく愉しみがあります。

昔から言い伝えられている
その土地にあった生活の知恵の塊のようなもの。
惜しみなく時間を使う、焦らない、
物事の過程を楽しむ‥‥
私は彼らの生活様式に強く惹かれました。
育児に時間がかかって気ぜわしく過ごしていた私に、
「人間を育てるのも同じなんだ」
と彼らが言ってくれたことで、どんなに安堵したか。
彼らの経験から、さりげなく言ってくれたことは、
私に「安らぎ」を与えてくれました。

さて、今回ご紹介するお料理は、
野菜のオーブン焼きです。

野菜のオーブン焼き


■材料(4人分)

米なす:2個
ズッキーニ:1本
パプリカ:2個
トマト:120g
モッツァレッラチーズ:1個
パルメザンチーズ:少々
ニンニク:1かけら
塩・胡椒・オリーブオイル:少々




■作り方

(1)米なす2個をくりぬいて
内部に塩・胡椒をふりかける。
ズッキーニ1本は縦に半分に切り、
さらに横を半分に切り、
中味をくりぬいて、舟形にする。
パプリカ1個は縦を4分の1に切る。



(2)トマト以外の残りの野菜と
(1)でくりぬいた部分を、
さいころ切りにして、
オリーブオイルでニンニクを炒め、
香りが出てきたら、
ニンニクを取り除いて野菜を入れ、
細かく切ったトマトも入れて炒める。



(4)(3)で炒めた野菜を、
(1)で舟形にした野菜に入れる。
そこにモッツアレッラチーズを切ったものと
パルメザンチーズを少々ふりかけ、
野菜のふちにオリーブオイルをかけ、
クッキングシートを敷いた鉄板の上に並べて
200度で20分焼く。





出来上がりです。


野菜にチーズがからんだ
シンプルでこくのある味を楽しんでください。
この日は冷たいパスタと一緒に一皿に盛り付けました。
 
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