レシピその32
鯛のアルミホイル包み焼き
〜おんぶにだっこ〜 |
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子育てをしていた時は、
子どもをおんぶするのが大好きでした。
寒い時は特にそうでした。
長男が生後3ヵ月になったとき、
ベッドでおとなしくしてくれていなかったので
いつも背中におぶって、彼の息づかいを感じながら
お料理やお掃除などをしたものでした。
特に寒い日に外出するときは、
おんぶにねんねこで出かけました。
ねんねこの中からちょこんと顔を出す子どもを見て、
周囲の人はみんな、「逆カンガルーみたいだ」と驚き、
子どもの重さで背中が痛まないか心配してくれました。
こちらには子どもをおんぶする習慣がないのです。
私は人からなんと言われようが、
どんなに珍しがられようがやめませんでしたし、
みんなにもすすめましたが、
「だっこするだけでも重いのに。
背中に背負うなんて考えられない」
と、よく言われました。
今はいろんなだっこ紐があり、
だっこしている母親を見かけますが、
まだ首も座らない子をだっこしているのには、
こちらが驚きます。
今の日本のお母さん達のだっこの仕方は
どのようですか?
私は手でだっこする時に子どもを前向きにするやり方に
初めはとまどったものでした。
(同様に寝かせるときに腹ばいにさせるやり方にも
とまどいました)。
私の記憶の中には、
母におぶってもらったときの記憶がはっきりとあります。
耳を母の背中にあてると、母の声が響いて聞こえてきて、
それがいつも聞く声とは違うので、
なんだかとても楽しく、一体感すら感じたものです。
いったい幾つになるまで、
おんぶをおねだりしていたのでしょうか。
きっと私自身がおんぶをされるのが
大好きだったのでしょう。
さて、今回のお料理はお魚です。
今回は鯛を使いましたが、
どのお魚でもおいしく出来ます。
オーブンにたくさん入れられますので、
お客さんがおおぜい来られた時などには最適です。
魚をメインにしたい時は、ひとり1匹ずつサービスして、
各お皿で本人達にアルミホイルを開けていただくと、
演出効果もばっちりです。
塩焼きにあきた時などにも、
試してみてくださいね。
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鯛のアルミホイル包み焼き
■材料(2〜4人分)
鯛:2匹
キノコ(好みのキノコ):400〜500g
レモン:1個
ニンニク:3かけら
イタリアンパセリ・ローズマリー:少々
塩・コショウ:少々
白ワイン・オリーブオイル:各中さじ1杯
☆下準備
・ニンニクはつぶして芯をとる。
・鯛は鱗をとり、内臓を掃除しておく。
・キノコは洗って手で小さく裂いておく。
■作り方
(1)オリーブオイルをフライパンに入れて熱し、
つぶしたニンニクを1かけら入れて、香りを出す。
(2)キノコを水分がなくなるまで炒めて、
塩で味付けし、
イタリアンパセリのみじん切りを加える。
(3)オリーブオイルで鯛の両表面を
強火でさっと焼く。(片面3分位)
(4)アルミホイルの上にオーブンペーパーを敷き、
そこに鯛をのせ、お腹の中に塩・コショウして、
つぶしたにんにくを1かけら・イタリアンパセリ・
ローズマリーをつめて、
オリーブオイルを中さじ1、白ワイン中さじ1をかけ、
鯛の上にレモンの輪切りをのせて、
周りに炒めたキノコを置く。
(5)オーブンペーパーとアルミホイルで、
鯛をしっかり包み、200度で10分焼く。
(6)盛りつけ皿に直接置き、アルミホイルを開ける。
出来上がり。
今回は半身ずつお皿に盛りました。
鯛の淡白な味にローズマリーの香りが効いて、
絶妙な味わいです。
こんなイタリアンの鯛料理で、
新年のお祝いをしてみてはいかがでしょうか。
どうぞお試しくださいね。 |
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最後にちょっとおまけです。
この原稿を書いている今‥‥クリスマス直前の
ミラノのナビリオ運河のクリスマスの
ルミネーションをご紹介します。
最近はバールやレストランで
夜を楽しむ若者達でにぎわいますが、
運河の水が映し出す素朴なルミネーションが
華麗でとても綺麗です。
毎年変わらないこのルミネーションが私は大好きです。 |