レシピその34
フィノッキオ、セロリとオレンジのサラダ
〜嫁入り支度〜 |
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今、ミラノにはあられが降っています。
こんな寒い日に思い出すのは
人とのあたたかいふれあいのこと。
ふと、お隣のバッバの姪御さんの
結婚式の準備を思い出しました。
バッバの親戚では、
花嫁が持っていくシーツ、枕カバー、
テーブルクロス、ナフキン‥‥は、
親戚中の女性が集まって作ります。
美しい透かし模様を作るためシーツの糸を抜く係、
糸を抜いた部分を束ねる刺繍をする係、
オンブラと呼ばれる刺繍をする係など、
グループに分かれて作業していきます。
3人集まればかしましい‥‥ましてやイタリア女性です。
そのにぎやかなこと!
バッバ自身も自分がお嫁入りした時の持ち物である
シーツを大事に使っていました。
糸を紡ぐところから作ったとのことで、
折り返しの部分に名前の刺繍をほどこすなど、
細部までていねいに作られていました。
私はよくバッバと一緒に、
このシーツの上でお昼寝をしたのですが、
寝そべっているときに、
このシーツを作っているときの
にぎやかで楽しかったであろう当時の様子を想像し、
人と人のあたたかいふれあいを感じて、
安らかな眠りにさそわれたものでした。
こういった手作りのものは、
使い手が作り手を尊敬し、大切にあつかい、
長い時を経ることによって
輝きが増していくように思います。
手作りの品を長い間、大切に使うことは、
イタリアでは珍しいことではありません。
曾祖母のものだったというカーテンを
今でも大切に使う友人を見ると、
そういったものを大切にする友人を
もっと好きになってしまいます。
さて、今回はビタミンをたくさん含んだ
オレンジを使ったサラダです。
肉料理の付け合わせにはぴったり。
フィノッキオというイタリアの食材を使ったものと、
セロリを使ったものの2つをご紹介します。
作り方は同じです。
フィノッキオがない場合には、
セロリの方をおためしくださいね。
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フィノッキオ、セロリとオレンジのサラダ
■材料(4〜6人分)
フィノッキオ(イタリアウイキョウ):2個
セロリ:5、6本
オレンジ:2〜4個(お好みで)
オリーブオイル:少々
塩・コショウ:少々
■作り方
(1)オレンジは皮をむく。
(2)(1)を半分に切りスライスにする。
(3)フィノッキオは掃除して、
かたい芯の部分は取り除く。
(4)フィノッキオを薄くスライスする。
(5)セロリは、筋をとってから
薄くスライスする。
(6)器を2つ用意し、
(4)のフィノッキオと(5)のセロリを
それぞれ別の器に入れ、
それぞれにオレンジを入れる。
(7)フィノッキオに塩・コショウをして
オリーブオイルで味付けをする。
(8)セロリも同様に味付けする。
出来上がりです。
フィノッキオとオレンジのサラダです。
セロリとオレンジのサラダです。
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