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アーカイブ 2007/07/10
 
レシピその45
オリーヴェ・アスコラーナ(オリーブの肉詰めフライ)
〜情熱的な発表会〜


イタリアの学校は新学年が9月からスタートするため、
修了式が夏休みの前にあります。
この学年末の時期は、クラスでお別れ会や
さまざまな発表会が催されます。
音楽学校やバレエ学校でも
発表会が行われるのはもちろん、
学校ではないですが、
体操、ピアノや武道などの習い事の発表会も行われ、
特に子供が出るときは、親戚中が集まり、
熱い声援をおくります。
今回は私が観に行った発表会の写真もご紹介しますね。


▲空手の発表会。


▲お父さんを応援するルアーナ家族。

私の日本人の友人のひとりに、
イタリア人に歌を教えている先生がいます。
ここの歌の発表会が、とてもユニークで
毎年楽しみにしています。
彼らの持つ歌への情熱は底知れません。
写真でその熱い情熱をごらんください。


▲歌の発表会。一番左が友人です。


▲タンゴ歌手のイザベッラ。
 素敵なタンゴを聞かせてくれました。



▲ポピュラーがらオペラまでレパトリーが広いウベルト。


▲ドゥエットが応援に入り4人で合唱。


▲美男子のジュセッペの美声にうっとり。


▲脳腫瘍摘出手術後もがんばっているサビーネ。


▲日本から勉強に来ているみかちゃん。ゲスト出演。


▲観客のみなさん。
 「ブラボー! ブラボー!」と声援をおくります。


生徒ひとりひとりがとても個性的でありながら、
何食わぬ顔でまとめている友人は、
宇宙人ではないかと敬服します。
エネルギーのかたまりのようなコンサートから
私はたくさんの元気をもらいます。

このような発表会を鑑賞すると、
子供も大人も、歩みは少しずつでも、
「好き」な物事を続けていくと、
力がつき、磨きがかかっていくことがよくわかります。
生きていくうえで
情熱を持てるものがあるということは
幸せなことですね。

仕事が終わった後に、
習い事に通える時間や環境があるということは、
ひとりひとりのさまざまな人生観や生き方を
みんなで認めあい、
社会全体で受け入れているからこそ
できることだと思います。
この国の懐の深さに感心します。
仕事から全く切り離せる時間を
たっぷり持つことができるこの国でなければ、
ちょっと難しいかもしれません。

さて、今回のお料理はオリーヴェ・アスコラーナ、
オリーブの肉詰めフライです。
夏だ! ビールがうまい!
冷たいアンティパストの中に
あたたかい一品があると
またビールが進みますね。
ビールの名脇役のおつまみです。
もちろん、ワインにもぴったりです。
どうぞ、試してみてくださいね。

オリーヴェ・アスコラーナ
(オリーブの肉詰めフライ)


■材料

大きいオリーブの実:15個
牛挽肉:60g
モルタデッラ(ボローニャソーセージ):20g
パルメジャーノチーズ:大さじ山盛り1
卵:1個
パン粉:適量
塩・コショウ:少々
揚げもの用のオイル:適量



※オリーブの実がない場合は、缶やビン入りの
 塩漬けやオイル漬けのオリーブで代用してください。
※モルタデッラ(ボローニャソーセージ)がない場合は
 サラミ、ハム、豚挽肉(塩をふり一晩ねかす)などで
 代用できます。
※パン粉はフードプロセッサーで
 細かくしておいてください。



■作り方

(1)オリーブの種を取る。



(2)牛挽肉とモルタデッラ(ボローニャソーセージ)を
一緒に刻む。



(3)そこにパルメジャーノチーズをいれ、
もう一度よく混ぜる。



(4)包丁の背を使ってよくつぶし、練る。



(5)(4)を小さいお団子状にして、
オリーブの中に詰めていく。



(6)(5)をよくといた卵にくぐらせ、
パン粉をつけて、かたちを整える。



(7)オイルでゆっくりと揚げる。





出来上がりです。
キンキンに冷えたビールにぴったりです!

 
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