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アーカイブ 2007/10/02
 
レシピその51
コーヒーリキュール ~恥ずかしがらずに気持ちを伝える人たち~


衝動的にパーマをかけたくなり美容院に行きました。
パーマ液がきつかったのか、美容師さんの好みなのか、
美容院から出るときは、
わきでる入道雲を頭に乗せているかのようで、
顔にそぐわないちぐはぐさに
重い気分になっていました。
ところが「このくりくりが好き」と、
ごく一部のその部分をゆびさして言ってくれたり、
数日経ったときには
「今日は全体的に下がっていて可愛い」とか
ほめてくれる人がいるので、
もしかしたらこのパーマは
似合っているのかもしれない‥‥
と自分から、可愛さを見いだしはじめたりして、
今では立ち登る髪達を
変化させながら楽しんでいます。

毎日のように会う階下の住人のおじいちゃんに、
「いつ見ても、しわ一本もないね~」とか、
「いつも、はつらつとしていて若々しいね~」とか
言われるたびに、
おじいちゃんの老眼度が進んだのではないか?
せわしなく動き回っているだけで、
落ち着きのない、大人になりきれない女性?
と思ってしまうのですが、
「CIAO、可愛いお嬢ちゃん」なんて言われると
すっかり気分は天国の梯子を登っていて
「私は若いんだ」という気分になってしまいます。

このおじいちゃんからは
私のボリュームのある腰をみて、
「オ~! なんて無敵の腰!」なんて
皮肉を言われることもありますが、
そんな言葉にもポジティブな受け入れ態勢に
なって行くので不思議です。

イタリア人は相手をじっと見つめることを
恥ずかしがったりしません。
むしろ、ちょっとした挨拶にしても、
情熱的に見つめることをふだんからやっています。
相手のことを思い、自分の感性で受けとめて、
自分の思ったことや感情を、
ストレートに言葉にして相手に伝える‥‥
この作業を一瞬のうちにしてしまう人が
この国には多くいるように思います。

もちろん、いつもほめられることばかりでなく、
逆のことも多々ありますが、それはそれ。
ラテン気分でお相手にはねかえします。

一雨ずつ、秋になっていく頃です。
肌寒い夜長のおともに、
こんなお飲物はいかがでしょうか?
コーヒーリキュールです。

コーヒーリキュール


■材料

コーヒー(※):100~150g
砂糖:400~500g
バニラのさや:1本
水:500cc
95度以上の飲用アルコール(※):200cc
熱湯消毒したビン



※コーヒーの分量は好みの濃度で。
 私は130g使用しました。
 コーヒー豆のひき方はエスプレッソ用に。
 砂糖の分量も好みで。私は450g使用。

※イタリアでは95度以上の飲用アルコールを使うのですが、
 日本でつくるときは
 なるべくアルコール度数の高いスピリッツ(ウォッカなど)を
 お使いください。


■作り方

(1)アルコールの中に
裂いて開いたバニラのさやを入れて
一晩、置く。





(2)鍋にコーヒーの粉と水を入れて
沸騰したら弱火にし、3分間煮る。



(3)火を止めて、砂糖を加えてとかす。



(4)よくさめて、コーヒーの粉が底に沈んだら
コーヒーの粉ができるだけ入らないように、
茶こしなどで漉す。



(5)(4)にアルコールを加える。



(6)ガーゼで漉し、
熱湯消毒しておいたビンに入れる。
ガーゼの目にコーヒーの粉がつまったら
スプーンでかき混ぜながら漉す。





出来上がりです。

すぐにいただけますが
時間をおくと味が安定するため
2週間置いてからいただくのがおすすめです。
アイスにしたり、ホットにしたり、
ミルクに入れてみたり、
アイスクリームにかけたりしていただきます。
カフェインとアルコールで
身体のしんがほどよく癒されます。
どうぞ試してくださいね。
 
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