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アーカイブ 2007/12/23
 
レシピその57
オレンジジェリー
〜年末年始の集いは「ちょっとピッツァしようか」〜


明けましておめでとうございます。
皆さんは忘年会、新年会とお忙しい時ですね。

私はいつもの仲間と、
年末、年始の挨拶に
「ちょっと食前酒でも」とバールに行ったり、
「ちょっとpizzataしようか」とお声がかかり、
「ちょっと」という気軽な集まりに
出かけることが多くなります。
“pizzata”とは造語ですが、
「ちょっとピッツァでも食べましょう」
「レストランではなく
 ピッツア屋さんに行って、気軽に食事しましょう」
という感じです。

いつもの仲間といつもの場所で、
楽しいひとときを過ごします。


▲それぞれが好きな味を注文して
おしゃべりを楽しみながらこの大きさを平らげます。



▲可愛い女の子のそばの席は取り合いになります。

もちろん、ピッツア屋さんでも、
パスタもありますし、
メインディッシュもありますので、
各々が好きな物を注文して、
最後は全員、ドルチェにいたります。
その後も、食後酒やコーヒーとなり、
「ちょっと」といっても、
4時間くらいは
おしゃべりと食事を楽しんでから解散、
というのがお決まりのコースです。

普段はゆっくりと話もできない
忙しいみんなが集まって
よもやま話に華が咲きます。
ワインやビール、食後酒を飲んでも車で帰りますが、
ここはイタリア。
いくら厳しくなったとはいえ、
このくらいは大丈夫です。


▲今年も宜しくお願いいたします
(右端が私です)。


さて、今回ご紹介するメニューは
イタリア人からではなく、
日本人の友人から教えていたいただいたものです。
この友人は夫の勤務地について、
いろいろな国で生活をした女性で、
柔軟的な物の考え方の中に、
しっかりとした芯をもって生きている人で
私の憧れの女性です。
このデザートはイタリア人にとても人気があって
私がいつも頼まれてたくさん作る物です。

朝に食べると金
昼に食べると銀
夜に食べると銅になる
‥‥と言われるオレンジをたっぷりと使います。
こちらではお医者様からも、
冬には毎朝フレッシュオレンジジュースを
とるように指示されるほどです。
寒い時に必要なビタミンたっぷりの果物を
創造してくれた神様は本当に偉いと
感謝しながら私も毎朝いただいています。

オレンジジェリー


■材料(4人分)

オレンジ(大):4個(ゼリーの具とうつわ用)
オレンジ:4個(ジュース用)
砂糖:大さじ4杯
板ゼラチン:10g



※板ゼラチンは液体の2〜3%を目安にして下さい。
※砂糖の分量はオレンジの甘さで調節して下さい。
 甘いと感じるくらいがよいです。


■作り方

(1)オレンジの頭を切る。
(オレンジの頭は後で使うのでとっておく)



(2)皮となかみの間にナイフを入れる。



(3)グレープフルーツ用のスプーンで
皮からなかみをはずす。
このときに皮に穴をあけないように気をつける。
(特に底に穴があきやすいので注意!)
穴があいていないか水を入れて確認するとともに、
オレンジのうつわの中に入る液体量を計っておく。
今回、オレンジのうつわ4個に必要な液体量は
1個あたり100cc、つまり合計で400ccが必要。



(4)オレンジのふさや甘皮を
ナイフで取り除く。
ゼリーの中に入れる分として、
少し別に取り分けておく。



(5)取り分けた以外の(4)のなかみを絞る。



(6)ジュース用のオレンジをしぼり、
砂糖を入れよく溶かす。
(5)でしぼったものと合わせて、
ゼリー用400cc+シロップ用150ccの
合計550ccになるまでしぼる。
絞ったオレンジの量は、今回は4個。



(7)400ccの方をこしながら鍋にかけ、
60度くらいまであたためる。



(8)板ゼラチンは冷たい水に10分ひたして
やわらかくしておく。
(7)の火を止めてから板ゼラチンを入れる。



(9)かき混ぜながら溶かす。



(10)オレンジのうつわのなかに
取り分けておいたオレンジの実を入れ、
(9)を入れて冷蔵庫で冷やし固める。



(11)固まったら一度混ぜ合わせ、
シロップ用にとっておいた
オレンジジュース150ccを入れて、
またかき混ぜる。



オレンジのふたをのせてから冷やして、
出来上がりです。



いただく時には、まず、ふたのオレンジをしぼって
ゼリーにかけて下さい。
なお、(11)のタイミングでコアントロー(※)
少々入れると、大人の味になります。

たっぷりのビタミンCを取って、
寒さを乗り切りましょう。

※オレンジの果皮からできる透明な蒸溜酒

 
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