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クロアチアへ行って来ました。 スロベニア共和国を通り、 クロアチアのスプリットという街まで 車で7時間の旅でした。 スプリットは ローマ皇帝ディオクレティアヌスが建てた宮殿や その周りの歴史的建造物が ユネスコの世界遺産に登録されている街です。 ヴェネツィアの領地だった時代があるせいか、 イタリア的な町並みで、 街のたたずまいに親しみがわきます。 その昔、海路から来た人たちは アドリア海に突如と現れる、 城壁で囲まれた宮殿を見て、 蜃気楼を見た気持ちになったのではなかったかしら? なんて想いをいだきました。 このスプリットには、宿を営んでいる 日本人女性がいます。 息子から彼女の話を聞いて、 どうしてもお会いしたくて、今回の旅となりました。 宿は、旧ユーゴ時代に建てられた 高層のビルの中にある「苫屋」。 11階の窓から一望できるアドリア海は淡いみずいろで イタリアの街から見る色とは違い、 磯の香りも薄く静かな海でした。 「苫屋」のオーナーである彼女は、 教員を務めていた頃に、海外青年協力隊に参加し、 クロアチアで暮らすことに。 そして、すっかりクロアチアの人々や風土が好きになり、 若い外国人旅行者のための宿を作ることにしたそうです。 国籍を問わず若者達の気持ちをつかむ 彼女のクロアチアに魅せられた熱い想いをうかがって、 私は説得力のある彼女の生き方に魅了されました。 また、やさしい笑顔のもてなしは、 自然体で重すぎず、ちょうどよいあたたかさで、 宿の家庭的な雰囲気に旅の喜びが増しました。 クロアチアの人々は、想いをうちに秘めて、 表情にあまり出しません。 その押しつけがましくない感じや、 それゆえに伝わってくるやさしさは、 ラテン的な表現に慣れている私にとって、 とても新鮮です。 彼女もそんなクロアチア人のようなタイプで、 料理の味にたとえるとしたら、 さらっとしていながらもこくがあり、食べあきない感じです。 ところで、「苫屋」のキッチンをお借りして、 クロアチアの市場で買った材料を使い、料理を作りました。 街の風景とともに、ご紹介しますね。 市場で買った材料で、「苫屋」のキッチンを使って こんな料理を作りました。 ・生スカンピのグリーンソース ・たこのサラダ ・貝の蒸し焼き ・グリーンサラダ ・小モンゴイカのパスタ さらに、オーナー手作りのブーレック (パイのようなもの)をいただき、 これら料理で、 おいしいクロアチアのワインが進みました。 今回ご紹介する料理は、 「苫屋」で作ったパスタをイメージした いかのパスタです。 クロアチアから帰国した後、 近所の青空市で新鮮ないかを見つけたので作ってみました。 おいしいいかと出会ったときに、ぜひお試しください。
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