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アーカイブ 2008/08/31
 
レシピその73
バッバのトースト(ホットサンド)
〜時差ぼけからの復活〜


お盆中に日本に帰国していたのですが、
ミラノに戻って来ました。
ミラノの空港に降り立つと
湿度のない軽く感じる空気にほっとします。
それと同時に
かすかな汚染を感じる
独特の空気のにおいに気がつきます。
住んでいるときには感じなくなっている
自分の嗅覚に辟易としますが
反面、ミラノが持つにおいとして
その中に身を置くと
我が家に帰って来た安堵感すらあります。

自宅に帰ると、
久しぶりに寝るベットのシーツの洗剤の香りは、
香水でもふりかけたような強い香りがしました。
強過ぎると思いながらも、
逆に安心して寝ることができる自分がいます。
朝起きると、どこからか漂ってくる
カフェの香りにもほっとしました。

時差ぼけ解消とばかりに近所の青空市に行くと、
青空市は強烈なチーズやサラメの香りや、
チキンのローストの香り、
鮮魚屋さんの生々しいにおいや、
果物の甘い香りであふれていました。
壮絶なるにおいの中に身を置くことによって、
やっとイタリアに帰って来たことを実感しました。

今朝は、道で友人と出会って話をしていたら、
自転車に乗って猛スピードで向かってきた
おじいちゃんに、
「道の真ん中でなにしてるんだー!
 さっさとどけー!」
と、威勢のいい大声で怒鳴られました。
はっと目がさめた感じで
おもわずうれしくなりました。

イタリアのにおいや香りと、人々の大声。
これらのおかげで時差ぼけがやっととれました。
今回はちょっと日にちがかかりましたが、
ここは私たちが住むミラノで、
我が家がある街です。

さて、今回ご紹介する料理はホットサンドです。
バッバがブランチや小腹がすいたときに
よく作ってくれたものです。
堅くなったパンでもおいしくできますが、
そのときはバターの分量を増やしてくださいね。
ホットサンド用の道具などなくても
簡単に作れますので、どうぞお試しください。

バッバのトースト(ホットサンド)


■材料(1〜2人分)

パン:4枚
ハム:80g
溶けるチーズ:4〜6枚
トマト:小1個
バター:20g
※ハムと溶けるチーズはお好みの分量で。




■作り方

(1)パンに直接ハムをのせる。



(2)その上に溶けるチーズをのせ、
もう一枚のパンをのせる。



(3)もう1個分のほうは
ハムとチーズの間に、
トマトの薄切りを入れました。



(4)フライパンにバターを入れて
中火であたためてバターを溶かす。



(5)そこにサンドしたパンを入れ
パンを動かしながら
全体的にバターがなじむようする。



(6)フライパンより小さめで
パンをおおえるくらいの大きさのフタで
パンを20秒くらいしっかり押さえる。
トマトが入っている場合は、
フタで押さえるときに
余り力を入れずに軽く押さえる。



(7)こんがり焼けたら、
フタで押さえつけたままフライパンをひっくり返し、
サンドをフタの上にいったんのせる。
フライパンに滑り入れて裏返す。。



(8)もうひとつも、同様にして焼く。



(9)両面がこんがり焼けたら
フライパンから取り出してカットして、
お皿に盛ります。



ホカホカのところをどうぞ。
今回はサラダとイチジクを添えました。
豪華なブランチになりました。


 
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