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アーカイブ 2008/12/07
 
レシピその80
カルボナーラ〜イタリアのキッチン〜


イタリア人家庭のキッチンを覗くと
目につく所にはムダな物がいっさい出ておらず、
いつも整理整頓されていてきれいです。

ステンレスの流し台を見ても
油汚れはもちろん、水滴ひとつ残っていない
行き届いているキッチンです。
働いている主婦が多いミラノでは
お手伝いさんがいる家庭も多いですが、
使う度にきちんと掃除をしていないと
この美しいキッチンは保ってないと思います。
主婦が家にいる家庭はもちろんのことですが、
どんな友人の家に行っても
キッチンはピカピカなのです。

食生活の違いから来るのかもしれませんが、
日本人家庭の場合、
和食・洋食・中華などの様々な料理が
いっせいにテーブルに並ぶことも珍しくなく、
それぞれの料理に適した
調理道具や器が使われるので
おのずとキッチンはたくさんの道具や器で溢れます。
イタリア人家庭の食事は‥‥といえば、
一般的にお昼にたくさん食べるときは
夕飯を簡素に済ませたりします。
ハムやサラミとチーズパンなどがメインの
まったく火を使わない食事をしたりもします。
そんなときはキッチンが汚れないので
主婦にとっては大助かりです。

いつも使うお器も、前菜、プリモ、セコンド、
そしてフルーツかドルチェに使うお皿が
セットで用意されていて、
日本の食器に比べて背が高くなく、重ねられるので、
収納も場所をとりません。
調理道具も必要な物は、かなり少なくてすみます。

我が家のキッチンといえば、
いろいろな調理道具や器があることはさることながら、
捨てるけじめがつけられない物もいっぱいです。
なくても済む物はなるべく持たない、
貯めずにその都度、捨てるかとっておくかを考える
‥‥そんなことができていません。
食生活の違いについて考える前に
根本的なことに目をつぶっている自分に気がつきました。
私の頭の中に警鐘は鳴り響きますが‥‥。

さて、本日ご紹介するのは
イタリアの家庭料理、カルボナーラです。
短時間でかんたんに出来て、
その上ボリューム感もありますので
忙しいときにぴったりですね。

カルボナーラ

■材料(2人分)

スパゲッティ:200g
グアンチャーレかパンチェンタ:70g
 (ベーコンの厚切りでも可)
卵:2個
パルミジャーノ:大さじ2
ペコリーノ・ロマーノ:大さじ1
 (パルミジャーノでも可)
オリーブオイル:大さじ1
塩・粗塩・黒コショウ:適量
パルミジャーノ:飾り用に少々



☆下準備
・グアンチャーレは拍子切りにする。
・チーズはする。
・卵は溶いておく。
・スパゲッティをゆでるお湯をわかしはじめる。



■作り方

(1)卵に黒コショウをたっぷりと粗めにすって入れる。
最初から粗挽きになっている
黒コショウでもかまいません。



(2)(1)にパルミジャーノと
ペコリーノ・ロマーノを入れる。



(3)かき混ぜる。



(4)ひとにぎりの粗塩を入れた沸騰したお湯で
スパゲッティをゆでる。



(5)フライパンにオリーブオイルを入れてから、
グアンチャーレを入れ、
グアンチャーレの油を出す感じで
弱火でゆっくりと炒める。
油がたっぷり出たら火をとめる。



(6)(5)にアルデンテよりちょっとかために茹でた
スパゲッティを入れて味をなじませる。
スパゲッティは直接、鍋から取りながら
ゆで汁も少し入るようにする。



(7)溶き卵を入れる。



(8)素早くかき混ぜる。
クリーミーに、そしてスパゲッティにふんわりと
卵が行き渡る感じにする。
塩味を見て、足らなければ塩を入れる
※もっとクリーミーな仕上げにしたいときは
 ゆで汁を加える。 そのときは塩味に気をつける。



(9)パルミジャーノを削ったものを 飾りにかけます。



熱々を早めに召し上がってくださいね。

カルボナーラの名前の由来はいろいろありますが、
私は炭焼き小屋で作っていたときに炭がはねて
パスタに入ったという話が好きです。
炭は黒コショウで表わしていますので
たっぷりと入れてください。
炭焼き小屋のぬくもりが伝わって来るようですね。
BOUN APPETITO !


 
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