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アーカイブ 2009/05/31
 
レシピその92
グリンピースとお米のスープ
〜気になる木〜


すっかり日差しが強くなり、
ここミラノは暑い日が続いています。
外に出ると日陰をさがす時期になりました。
ミラノには背の高い木が多くあります。

ところで、なぜか気になって、
ついつい見てしまう木ってありませんか?

私の場合、まず、
近所の信号のそばの緑地帯にある
1本のびわの木。
もう何年も前のある日、
小さいびわの木が、突然、お目見えしました。
誰が植えたのでしょう?
何年か経て大きくなると
添え木がなされていました。
誰が添えたのでしょう?
今ではすっかり幹も太くなり、
葉も東洋的なかたちで
独特な色になってきました。
そんな成長を楽しみながら、
いつ、びわの実をつけてくれるかしら?
と、またまた気になります。

次に、我が家の前にある木々。
道にそって植えられていて、
冬には枝をすっかり切られてしまいます。
それを見た友人の子は、
「木がかわいそうだ」と悲しんだそうです。
冬に枝葉を切られるこの木々は、
今の時期になると大きく枝を広げ、
歩道を歩く人達に陰を作り、
一息入れさせてくれるほどになります。
枝は立派ですし、
葉は美しく若草色に輝いています。
いつ、どんなふうに急成長するのでしょう?

それから、市電の車内から見える木々。
線路の両脇に立ち、
枝が線路をおおうようにのびていて、
まるで緑のトンネルです。
さわやかな風が枝々の間を通って、車内に届きます。
自然が与えてくれる快さに
暑さや疲れを忘れます。
ここを通るたびに、昔、私の子供達が、
「みどりのトンネルだ!」と、
はしゃいだのを覚えています。
でも、この緑のトンネルの木たちのことを、
冬の間は、いつも見逃しています。
冬の景色の中にとけ込んで気がつかないのでしょうか。
なぜだろう? 気になります。

さて、今回のお料理はグリンピースを使った
2度楽しめるスープです。

グリンピースとお米のスープ

■材料(4人分)

グリンピースの豆のみ:200g
ハム:50g
米:75g
タマネギ:中くらいの大きさのものを半分
バター:10g
オリーブオイル:大さじ1
塩・コショウ:適量
野菜のブロード(スープ):750〜800cc
※ブロードを作るとき使った野菜はとっておく。
 野菜のブロードは香味野菜(セロリ・ニンジン・
 タマネギ・イタリアンパセリのくきなど)を
 水から煮たスープのことです。




■作り方

(1)鍋にバターとオリーブオイルを入れ、
タマネギのみじん切りを入れて、
焦げないように弱火でゆっくり炒める。



(2)(1)に火が通ってしんなりしてきたら、
グリンピースを入れて、軽く炒める。



(3)さらにハムを入れて、さっと炒める。



(4)野菜のブロードを入れてフタをして、
10分間煮る。



(5)お米を入れて、混ぜてからフタをする。
お米がくっつかないように、
たまにフタを開けてかき混ぜ、
15分間煮る。



(6)塩とコショウで味つけをする。



出来上がりです。
グリンピースの味がやさしいスープです。



さて、続いて、
このスープがあまったときに作る
別のスープをご紹介します。


■追加する材料

ゆでた米:150g
卵黄:2個
バター:20g
パルミジャーノ:大さじ1
ミルク:適量
野菜のブロードを作るために使った野菜
米粉・塩・コショウ:適量



■作り方

(1)残ったスープに
野菜ブロードに使った野菜を切って入れ、
あたためる。



(2)火を止めて、ハンドミキサーでつぶし、
クリーム状にする。



(3)火にかけて、好みの濃度になるまで
ミルクを入れてのばす。
※なめらかにしたいときは、ざるでこす。



(4)スープに添えるお米のクルトンを作る。
卵黄、ごはん、パルミジャーノ、塩、コショウを入れて、
ハンドミキサーにかける。



(5)(4)をまるめて、米粉を表面につける。
※手に水をつけてからまるめると作りやすいです。



(6)用意したバターの半分の量(10g)を
熱したフライパンに入れてとかし、
そこに(5)を入れて焼く。



(7)(6)を裏返して、
残りのバター(10g)を入れて焼く。



お米のクルトンを適当な大きさに切って
スープに入れたり、
パン代わりにスープと一緒に食べてもよいですね。

残り物も、ちょっと手間をかけるだけで、
また別の味を楽しめます。
ご飯が残ったときなど、
どうぞ試してみてください。

BUON APPETITO.


 
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