おさるアイコン

アーカイブ 2009/11/15
 
レシピその104
カボチャのスープ
〜友人の料理教室で〜


10月に日本に帰国し、
先週、ミラノに戻って来ました。
今回の時差ぼけは激しいもので
イタリアに戻ってきてからは、
夫を兄の名前で呼んでみたり、
ここはどこ? と、見慣れぬ風景に驚くような
不思議ゾーンに入っている時間が長くなりました。
わずか1日で日本からイタリアに移動するスピードに
老化してきた脳が、ついていけないせいでしょう。
でも、とりあえず3日目になって、
しゃんとしてきました。

今回の帰国も、
水も、空気も、人も、そして食材の味も、
すべてがやさしい日本を充分に楽しんできました。

日本に帰るたびに
私の中の日本人の部分が
目覚めてくるようです。
最近では、日本の独特な微妙な部分まで
体感できるようになりました。
例えば、
成田空港のトイレのドアノブのかたさや、
人々の歩くリズムや身の振る舞い方、
お釣り銭を渡される順序や、
きびきびと機転よく気持ちよくこなしてくれるサービス、
そのサービスを当然のごとく受け取るお客‥‥
など、今回の帰国ではとてもささいなことまで、
イタリアと日本の違いを感じました。

さて、今回は料理教室のお話をしますね。
私の楽しみのひとつは
イタリアンマンマの味を
すこしでも多くの人に楽しんでもらうことですが、
料理教室を開いている夫の友人が、
私のクラスを企画してくれています。
彼女は自宅でたくさんの生徒さんに
パンと中華料理を教えています。
彼女の生徒さんはみな、
食べることが好きで好奇心があり、
料理を作ることが好きで、
なによりやさしい強さを持った人たちです。
これはまさしく料理教室を主宰している
友人そのものだと思います。
お教室ご紹介しますね。


▲生徒さんたちといっしょに。
 みんなで食後のエスプレッソを飲んで。



▲後ろの列の右のエプロン姿が友人です。
 彼女の高校時代からのお友達、
 女優の岡まゆみさんも来てくださいました。


今回ご紹介するお料理はカボチャのスープです。
日本のカボチャもおいしいですね。
素材の味をシンプルに味わえて、
かんたんにできますから、
ぜひ、お試しになってくださいね。
冷たくなってきた身体を
スープであたためましょう。

ガボチャのスープ

■材料(2人分)

カボチャ:200g(中身のみの重量)
ジャガイモ:中1個
タマネギ:4分の1
野菜スープストック:500cc
オリーブオイル:大さじ2+パン用に適量
塩・コショウ:適量
パン:好きな分量
イタリアンパセリ:適量



■作り方

(1)材料の分量を計り、
タマネギは薄切り、
ジャガイモは拍子切り、
カボチャはさいの目切り、
イタリアンパセリはみじん切り、
パンはコップなどでかたどる。



(2)パンにオリーブオイルを多めにかけながら
イタリアンパセリをのせ、
イタリアンパセリがこぼれないように、
押しつけてオーブンで焼いておく。



(3)鍋にオリーブオイルを入れて、
タマネギをゆっくりと炒める。



(4)そこに、ジャガイモを入れて、軽く炒める。



(5)さらに、カボチャを入れて、さっと炒める。



(6)野菜スープを入れて、
フタをしてゆっくりと弱火で煮る。



(7)野菜がよく煮えてやわらかくなったら、
塩・コショウで味を整える。



(8)ミキサーにかける。



はい、出来上がりです。
お好みでコショウやオリーブオイルを加えてください。
あまくやさしい野菜たちの味をお楽しみください。

BUON APPETITO!




 
ご感想はこちらへ もどる   友だちに知らせる