 レシピその114
そば粉入り生パスタのエビとズッキーニ
〜イタリアの携帯電話〜 |
 |
|
イタリアでも子どもから大人まで、
携帯電話を持っています。
それもどんどんバージョンアップ
しているようです。
私は「持ち歩ける電話機」のレベルで
使用していますが、やはりとても便利で
今では外出するときは必ず持って出ます。
日本の携帯電話のマナーは徹底しておりますが、
こちらではまだまだです。
電車内、地下鉄内やレストランなど
みんな、以前よりは
小声で話すようにはなりましたが、
元来、イタリア人は地声が大きいため、
そばにいると携帯電話の向こうにいる
相手の声まで聞こえてしまい、
こちらが盗み聞きしているようで
申し訳ない気さえします。
まだ、携帯電話に慣れていなかったころは、
マーケットなどで
携帯電話で話をしている声を近くで聞いて、
私に話しかけているのかと勘違いして、
「チャオ！」なんて言っちゃたりして、
恥ずかしい思いをしたことが何回もあります。
だんだん慣れてくるにつれ、
話し声が近くでしたら、
携帯電話を確認するようになりました。
ところが、このごろでは
イヤフォンや小型マイクのようなものを使い、
一見では携帯電話で話しているかどうか
全くわからないものが登場し、
しかも、歩きながら、車を運転しながら、
スポーツクラブでマシーンで走りながら
とにかくいろいろなところで電話をしており、
近くに行ったときに、
話しかけられているのか
それとも独り言を言っているのか
わからずとまどいました。
そこで、最近ではまず、
「独り言を言っている人は携帯電話でお話し中」
と決めて、すぐにあいさつをせずに
確認することを学びました。
逆にあいさつをされているときには
私にあいさつしているのか？
自分が知っている人か？ を見極めてから
言葉を発するようにしました。
これにはとっさの判断力が必要になります。
伝達の道具としてはとても便利になりましたが、
この便利さと上手にお付き合いするためには、
年齢の衰えに負けず
ますます、人間本来もっている感覚を
研ぎすませないといけないとつくづく思うのです。
さて、今回ご紹介するレシピは
そば粉のパスタです。
そば粉は、昔、東洋からサラセンを通り、
長い道のりを経てたどりついた食材です。
エビとトマトで軽く仕上げてあります。
今回は手打ちパスタですが、パスタマシンでも
すぐに打てますので、どうぞお試しくださいね。
 |
そば粉入り生パスタの
エビとズッキーニ
■材料２〜３人分
そば粉：50g
中力粉：100g（打ち粉の分量は含まず）
卵：全卵１個と黄身１個分
エビ：６匹
ズッキーニ：中くらいのもの２本
ミニトマト：５個
ニンニク：１かけ
イタリアンパセリ：少々
オリーブオイル：大さじ２〜３
塩・コショウ：適量
■下準備
・エビは掃除して背わたを取り小口切りに。
頭や殻は捨てずにとっておく。
・卵は全卵と黄身と一緒にしておく。
・パセリは微塵切りにする。
茎は捨てずにとっておく。
・トマトはざく切りにする。
・ニンニクは芯を取ってつぶす。
・ズッキーニは千切りにして水分をとる。
太陽があるときは干すとよいです。
■作り方
（１）小麦粉とそば粉をざるでこす。
（２）（１）を
フォンターナ状（泉のような形）にして
真ん中に卵と塩をひとつまみ入れて
少しずつ粉と合わせてかき混ぜる。
※フードプロセッサーでもできます。
（３）生地がかたいときは水を加えて調整。
やわらかいときは小麦粉を足して調整する。
（４）生地の表面がなめらかになるまで練る。
目安は15〜20分。
（５）ラップで包み、常温で30分以上、休ませる。
（６）鍋にエビの頭と殻を入れて、
から煎りしてから水を少々とパセリの茎を入れ、
頭をつぶしながら煮詰める。
（７）（６）を野菜こしでこす。
（８）パスタをのばします。
手の甲でかたちを整え、
麺棒でのばしやすいかたちにする。
打ち粉は小麦粉です。
※時間がないときはパスタマシンでものばせます。
（９）麺棒を使ってのばし始めます。
（10）すみずみまでまんべんなくのばす。
（11）１〜２ミリの厚みにする。
(12）たたんだ後、
１センチくらいの幅に切る。
もし、くっついて切りづらいときは
小麦粉をふりながら切る。
※友人から電話がかかってきて
とっさに携帯電話をとったため、
なんと写真に携帯電話が写ってしまいました。
ごめんなさい。
（13）お湯がわくまで生地を休ませる。
（14）ソースを作る。
フライパンにオリーブオイルと
ニンニクを入れて火にかけて香りを出す。
（15）水分を取ったズッキーニを入れる。
（16）すぐにエビを入れる。
（17）トマトを入れて数分炒めてから
塩・コショウで味付けをする。
（18）（７）で作っておいた
エビのスープを入れる。
（19）塩入りのお湯を沸騰させ、
パスタをゆでる。
（20）パスタをアルデンテに湯がき、
（18）のソースに入れる。
水分が足りないときは（19）の湯で汁を
少々入れる。
（21）イタリアンパセリを入れて
塩・コショウで味を整える。
出来上がりです。
そば粉のそぼくな味をお試しくださいね。
BUON APPETITO！
 |
|
|
|
