レシピその127
イカスミのリゾット〜ラベンナの伝統工芸の工房へ〜 |
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ラベンナの近郊の街に住む
モザイク作家であり染織家でもある
エジーディオ・ミゼロッキさんのところに行ってきました。
彼は大学で建築を学び、卒論のため、
故郷ラベンナの伝統工芸を調べていくうちに
虜になったそうです。
1年半ほど前、工芸展で彼の作品と出会いました。
シンプルで優しく、
そして力強さを感じる作品をたいへん気に入って、
その時にアトリエまで行き、
クッションカバーを注文しました。
今回やっと取りに行くことができました。
行く前に「染色の工程を見せて欲しい」
と、お願いしておりましたので、
今回の訪問は楽しみが倍増でした。
その様子をお伝えしますね。
▲庭になっている「藍」のもととなる葉をとってきて、
指で潰しながら型に擦りつけていきます。
▲これは子ども向けのレクチャーでも教えていて
人気のものだそうです。
▲定着液につけたり、
石けんで洗ったりを繰り返すと
藍色になりました。
▲この地方の伝統工芸の木型染めです。
型に釘からとった鉄色をつけて布に置き、
木づちで数回叩きます。
▲鉄色染めです。
漂白剤を使用して洗濯しても色落ちしません。
▲木型の元になる木は、
農家からいらなくなったものを貰ったりするそうです。
新しいデザインは木の消耗を防ぐために、
ゴムを貼って作ります。
▲私も教えて貰いました。
柿渋や墨色で絵を描いてみました。
▲外に干して乾くまで庭から取った
トマトとバジリコでパスタ料理。
この地区の洞窟内で発酵させるチーズも
御馳走になりました。
彼のキッチンには染料を煮ているお鍋が
乱雑に置いてあったり、彼らしいキッチンでした。
▲ドアに掛かっていたカーテン。彼の作品です。
今、彼は住居の隣に、
レクチャーもできる広いアトリエを手作りしています。
昔のタイルを集め、床や壁をモザイクにするなど、
何年もかかって作っています。
見せてもらったのですが、
なんとも彼のライフスタイルを
そのままを感じるアトリエになりそうでした。
「次回はここで会おう」と約束をしてきました。
さて、今回のお料理はイカスミのリゾットです。
こちらのスミも染料のように、
なかなか落ちません。
歯や舌が真っ黒になり、
みんなで見せあったりして、
笑いがつきもののリゾットです。
海の味が広がる味です。
どうぞ試してみてくださいね。
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イカスミのリゾット
■材料(2〜3人分)
モンゴイカ:280g(掃除後)
イカスミ:小2個
米:120g
タマネギ:中くらいのものを半分
ニンニク:1欠片
トマトソース:大さじ2
白ワイン:125cc
魚のブイヨン:370cc
オリーブオイル:大さじ2
イタリアンパセリ・塩:適量
☆下準備
・スミ袋を取り出します。
スミ袋を傷つけないように
横からキッチンハサミで開きます。
・これがスミ袋です。
・やぶらないように取り出します。
・取り出せました。
・イカは皮をむいて、短冊切りにする。
・タマネギは細くスライス切り。
・ニンニクは潰してからあらい微塵切り。
・イタリアンパセリはあらい微塵切り。
・魚のブイヨンはあたためておく。
■作り方
(1)鍋にオリーブオイルを入れ、
ニンニクとタマネギを炒める。
(2)タマネギがしんなりしてきたら
お米を入れて炒める。
(3)お米が透き通ってきたらイカを入れる。
(4)白ワインを入れる。
(5)アルコールを飛ばしながら煮る。
イカの足を飾り用にいくつか取り出す。
(6)スミ袋を切って、しごいて入れる。
(7)トマトソースを入れて混ぜる。
(8)ブイヨンの3分の1を入れてかき混ぜる。
(9)イタリアンパセリを入れる。
ブイヨンが少なくなってきたら
おたま1杯くらいずつ入れてかき混ぜる。
(10)15〜20分後、
お米がアルデンテ直前になってきたら
塩で味を整えてよくまぜ合わせ
フタをして2〜3分蒸す。
(11)フタを取り、よく混ぜ合わせる。
出来上がりです。
家で食べればお歯黒になっても大丈夫!
BUON APPETITO!
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