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アーカイブ 2011/03/06
 
レシピその138
ほうれん草のチーズ炒め
〜スポーツクラブのたのしみ〜


だんだんと日が長くなり、
空気もだいぶ柔らかくなってきましたが、
まだ、寒さの芯が残る冷たい風を感じるミラノです。

さて、2008年にひざの靱帯を損傷して以来、
リハビリセンターに
通うほどのことはなくなったのですが、
近所のスポーツクラブに通って、
リハビリ運動を続けています。

ここはお年寄りから若者まで、
筋トレやシェイプアップ、健康維持などの
プログラムをコーチに組み立ててもらい、
それを各々が黙々と、
目標に向かってこなしています。
リハビリセンターとはだいぶ様子が違います。

空気が薄く感じるくらい閉鎖的な空間での運動、
無機質なマシンを相手にしての運動、
キン肉マンたちに囲まれてのリハビリは、
はじめはとまどいや、抵抗を感じましたが、
最近は、その環境にも慣れてきました。

その場所から動かず走るランニングマシンも、
最初は、その味気なさにつらいものがありましたが、
最近では、前方の鏡ごしに、
子どものバレエの練習をながめることができ、
パステルカラーのチュチュ姿の子ども達の
軽やかな動きや可愛い声を聞いていると
「あれ、あれ、あの子!」と心が動きだし、
長く感じていた、ただ走る行為も
短く感じてきました。

ところで、とある筋肉もりもりさんがいます。
その様子を見ていると
私の記憶が過去に飛翔します。
毎週日曜日のテレビで流れいた
ポパイのテーマソング。
パイプをふかす音「ポーポーッ!」まで
聞こえてきそうです。
そう、その人は
「ポパイ」の顔にそっくりなのです。

皆さんは力を入れるとき、どんな顔になりますか?
私はきっと眉間にしわを寄せて
息込んでいると思います。
そのポパイさんは
なんと顔中に空気をためこみ、
頬が横に膨らむだけではなく、
頬から鼻から目まで付近まで、
はち切れんばかりに思い切りためます。
どこにそんなにふくらむ空間があるのだろう
と思うほどです。

あるとき、彼が運動しているマシンを待っていると、
「シニョーラ、交互にやりましょう」と、
私のようなリハビリおばさんに
なんとも親切な提案をしてくれました。
想像していた彼の声は、
ポパイのようなしゃがれた声ではなく、
静かな優しいテノールでしたが、
彼の後ろ姿を見ると、
歩き方から腕の広げ方、
頭のかたちや髪の毛の本数の感じも
「ポパイ」そのものです。

そんな感じで、味気なく思っていた
スポーツクラブも、
最近では、リハビリをしながら
人間観察ができる場所として、
楽しむことができるようになってきました。

今回ご紹介するお料理は、
ポパイのほうれん草を使った料理にいたしましょう。

ほうれん草のチーズ炒め

■材料(2人分)

モッツァレッラチーズ:110g
バター:20g
パルミジャーノチーズ:大さじ4
ミルク:30〜40g
ナツメグ・塩・コショウ:適量



★下準備
・ほうれん草をゆでる。



・ゆでたほうれん草をざく切りにする。
・モッツァレッラチーズは細かくきる。
・パルミジャーノチーズはすっておく。
・ナツメッグをする。



■作り方

(1)フライパンにバターを入れてとかす。



(2)ほうれん草を入れて、全体に味をなじませる。



(3)塩・コショウする。
※チーズが入るので、塩は少なめで。



(4)モッツレッラチーズを入れる。



(5)ミルクを入れる。



(6)ナツメグを入れる。



(7)全体をかき混ぜる。



(8)パルミジャーノチーズを入れる。



(9)全体をかき混ぜる。



はい、あっと言う間に出来上がりです。
あつあつをお召し上がりください。
BUON APPETITO!


 
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