おさるアイコン

アーカイブ 2011/05/01
 
レシピその142
アカシアのフリッテッラ~5月の香り~


5月に入りました。
私が育った神奈川県・茅ヶ崎は
子どもの頃、
この時期はアカシアの香りで満ちていました。

私の誕生月でもありますが、
小さい頃から「素敵な月に産まれた」と
思ってきました。
幸せな気分にしてくれるアカシアの花は
大好きな花のひとつです。
そしてミラノも、
今、アカシアの香りでいっぱいです。

近くの木からも、遠くの木からも、
5月の風に香りが運ばれて来ます。
幸せな春の‥‥そして夏の兆しを
感じさせる香りで満ちます。

友人のアントニアが、このアカシアの
別の楽しみ方を教えてくれました。
ある日、彼女は甘いフリッテッラ(揚げ物)を
持って来てくれました。
ひとくちいただくと
やさしい香りが口の中で弾けます。
それは「アカシアのフリッテッラ」でした。

彼女から、ある日の夕飯後、
「よいアカシアがあったから、
 フリッテッラを作るからいらっしゃい」
とお声がかかりました。
そこで、ベアトリーチェと一緒に訪れました。

山育ちのアントニアは
自然の草花を愛でますが、
それは目で堪能するだけではとどまらず
食しても愛でます。


▲見事なアカシアです。
 満開になる前のアカシアの花で作ると、
 虫もいないので調理しやすいそうです。



▲このように房ごとに揚げてもよい
 とのことですが‥‥。



▲今回は花のみを取り、
 油で揚げてフリッテッラにしました。



▲さっそく自分でも作ってみようと思い、
 アカシアの花をとりに行きました。
 我が家の近くにあるアカシアの木です。



▲満開です。


▲蒸せるほどの香りのなか、
 枝からそっと花の房をとりました。


さて、今回のお料理は、
アントニアのアカシアのフリッテッラです。
清々しい香りをお楽しみくださいね。

アカシアのフリッテッラ

■材料

アカシアの花:70~80g
薄力粉:120g
ミルク:150cc(冷やしたもの)
卵:1個
砂糖:大さじ1
重曹:小さじ半分弱
塩:少々
バニラオイル:少々
揚げオイル:適量
粉砂糖:適量




☆下準備

・アカシアのなるべく開いていない花を選ぶ。



・アリなどの虫退治のため、
水に10分くらいつける。
その後、水気をよくとる。



・材料をそろえる。




■作り方

(1)卵に砂糖を加えてよくとかし、
塩を加える。



(2)(1)が白っぽくなったら、
冷やしたミルクを加える。



(3)全体がよく混ざったら、
バニラオイルを入れる。



(4)小麦粉と重曹を合わせて、
ふるいにかけながら混ぜる。



(5)アカシアの花を入れる。



(6)ざっくりと合わせる。



(7)中火で揚げる。



(8)ひっくり返して、片面も揚げる。



はい、出来上がりです。
粉砂糖をかけてお召し上がりください。
キッチンがアカシアの香りで一杯になります。
さわやかでやさしい味をお楽しみください。
BUON APPETITO!


 
ご感想はこちらへ もどる   友だちに知らせる