おさるアイコン

アーカイブ 2011/11/27
 
レシピその157
かんたんピクルス〜日本食をパーティで〜


霧のミラノからこんにちは。
夫が「ファッションとのコラボレーション」
というテーマで
ミラノのマリオグリフォーニさんの店内で
展覧会をしています。
3階建の店内の壁や空間を使って、
服と一緒に作品を展示するのです。

私は厚かましい女房ですから
参加が許されるときは
夫の個展のオープニングの料理を作ることで、
参加させてもらいます。




▲親日家のマリオさんと夫。

今までカナッペやプチタルトを出してましたが、
最近は日本食のリクエストが多く、
ミニおにぎり、のり巻き、手まり寿司、
和菓子風のお菓子などの
フィンガーフードを作ります。

フィンガーフードを
お客様に食べていただくとなると
なかなか気が抜けないものです。
また、なんと言っても
和菓子風なお菓子作りには
手間がかかります。

私は塩味の小豆はだいじょうぶなのですが、
甘いあんこは胃に負担がかかり
敬遠しがちです。
味見するたびに
「いま食べたものは絶対消化する!」と
暗示をかけながら
気合いを込めてあんこを煮ます。

この苦手分野の和菓子風お菓子作りは
逃げ腰にならずに作っていけば
いつか美味しいものができると
希望を持って毎回挑戦しています。

たくさんの料理を作るのは大変では?
と思われがちですが、
当日は日本人の友人が
楽屋裏に助けに来てくれて、
ワイワイと楽しくやってます。
日本食を初めて食べて、
日本人や文化にまで興味を深めてくれる人もいて、
身体の中に入って行くものを作ることは、
有意義だとあらためて感じます。


▲キッチンにて。
 スタッフの助けで盛り合わせます。


なんと言っても
おいしく食べてくれる人の顔を見ると
私はとても幸せな気持ちになります。
この厚かましいズーズしさを
いつまでも保って行きたいと思います。

さて、今回は、その時に出した
「かんたんピクルス」の作り方をご紹介します。
展覧会のときは和風味にするために、
ゆず汁を少し加えました。

このかんたんピクルスは、
我が家の冷蔵庫にはいつもあるもので、
毎食、どんな料理の時にも、
付け野菜の一品として出します。
サラダを作る時間がないときにも、
とても重宝します。
季節の野菜をなんでも浸けてみましょう。

かんたんピクルス

■材料

○季節の野菜:
タマネギ、かぶ、レモン、ペペローネ、
ウイキョウ、大根、セロリ、ニンジンなど。

○液:
ワインビネガーやリンゴ酢:180cc
水:350cc
砂糖:大さじ3(好みの甘さで調整する)
塩:少々
お好みで:
ローリエ、粒コショウ、フェンネル、鷹の爪






■作り方

(1)水と酢を鍋に入れて、砂糖と塩を入れ、
火にかける。



(2)砂糖がとけて、
一煮立ちしたら火を止めてさます。



(3)漬ける野菜を洗い、
大根、かぶ、ニンジンは皮をむく。



(4)野菜はかたいものは小さめに
大根など漬けやすいものは大きめに切る。



(5)切った野菜をボールに入れて
塩をふた振りする。



(6)ボールをまわしながら
塩を全体に行き渡せ15〜30分置く。
その間にも数回ボールをまわす。



(7)(2)の液を容器に入れて
ハーブや香辛料を入れる。



(8)手で水を切りながら
(6)の野菜を入れる。



野菜から出た水分です。



(9)容器に全ての野菜を入れる。
(半身浴の状態です)



(10)時々、逆さまにする。



(11)3時間後の様子。
この後も冷蔵庫で保存します。



4時間後。浅漬けでおいしくいただけます。



BUON APPETITO!



補足:
この液は冷蔵庫に入れておけば
2〜3ヶ月保ちます。
野菜を足しながら使います。
お酢やお砂糖が足りなくなったら
その都度、足してください。
野菜が漬かりすぎたときには
液からだして、別に保存します。
これは我が家の2ヶ月経った液です。


 
ご感想はこちらへ もどる   友だちに知らせる