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アーカイブ 2012/07/01
 
レシピその172
マチェドニア〜木は鉄よりも強し〜


イタリアに戻ってきたら、まず太陽の強さ、自然の色の濃さ、
そして、ここの人達のワイルドさに目を見張る思いです。

日本に帰る度に、年々、
国の違いが肌身にしみるようになってきました。
時差ぼけは身体にだけ出るものと思っていましたが、
最近では心身にまでいたり、
チャンネルを合わすのに
時間がかかるようになってきました。

年齢と共に徐々に、
オリジナルである自分の日本人の部分の感覚に
意識を合わせるほうが自然にできてしまい、
イタリアに戻ってもしばらくは、
それに囚われているのかもしれません。
幼児体験からくる心象風景が
ごく自然に蘇ってくるように
これは仕方がないものでしょう。

今までは「私は私個人」であり、
それはどこにいてもゆるがないものでしたが、
不安定になるということは、
きっと私自身が云々ということよりも大切な想いを
日本に置いて帰ってきてしまうことが
起因しているのでしょう。
それは人生で一番大切にしている想い。
そして、そのことが日本から戻るときの
私の後ろ髪を強く強く引きます。
私を救ってくれるのは
日本にいる母に寄り添ってくれる人達の
優しくあたたかい気持ちです。

戻ってきてから、
時間を経てこちらの生活リズムに戻り、
身体がここのワイルドさにピントが合ってくると、
心も安定してきました。
「木は鉄よりも強し」。
どこにいても、柔軟で、
そして強い気持ちでいようと思います。

さて今回ご紹介するのは、マチェドニアです。
フレッシュな果物を使います。
その時にある果物で作ってみてくださいね。
この名前の由来は、
多民族多言語の国マケドニアからきています。
いろいろなフルーツを合わせることで、
より深い味わいを醸し出します。
どうぞお試しくださいね。

マチェドニア

■材料(4〜5人分)

季節のフルーツ():700g
砂糖:35〜75g(フルーツの甘さによって調整する)
レモン汁:1個分
お好みで甘系リキュール:適量
お好みでバニラアイスクリーム:適量
※季節のフルーツは、今回、
 パイナップル、キウイ、リンゴ、バナナ、
 スモモ、アプリコット、桃、サクランボ、イチゴ、
 ブルーベリー、マルベリー、ラズベリーを使いました。





■作り方

(1)フルーツはきれいに洗い、
かたい物は小さめに、
柔らかい物は大きめに切る。
アプリコットとスモモは皮をむかずに
そのまま切る。



(2)レモンは絞っておく。
サクランボは種をとって半分にしておく。



(3)つぶれやすいサクランボ、マルベリー、
ラズベリーはよけておく。
冷蔵庫に入る大きさの入れ物に、
他のフルーツを入れて砂糖を加える。



(4)レモン汁を入れる。



(5)全体をさっとかき混ぜてからフタをして、
冷蔵庫に1時間以上休ませ、
フルーツからシロップを出す。



(6)1時間半後の状態。
シロップを全体的にかき混ぜ、なじませる。



(7)取り分けておいた、
サクランボとベリー系を加えて、そっとかき混ぜる。



はい、できあがりです。
ビタミンいっぱいのお味をお楽しみくださいね。
お好みで甘いリキュールを、
お砂糖とレモン汁入れたタイミングで少々入れると
さわやかでおしゃれな大人の味になりますよ。
また、バニラアイスクリームをのせると
豪華なデザートになりますね。

BUON APPETITO!






 
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