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アーカイブ 2013/04/28
 

レシピその193
ガルダのオリーブオイル、その2
〜オリーブパン(じゃがいも入り)〜



3月末に、前回ご紹介したオリーブオイルの畑を
ガルダ湖まで見に行ってきました。

まず、つくり手をご紹介しましょう。
コンタレッリさんと息子のルーカさんです。
V オーガニックのオリーブオイル、
ワインや黒トリフを作っています。


▲写真左がコンタレッリさん64歳
 写真右が息子ルーカさん36歳です。


コンタレッリさんは結婚後すぐに
代々引き継がれた畑近くの林の中にあった廃屋を
夫婦で改造して住居をつくりました。
以来、農業は教職の仕事の合間に、
家族や親族のためにだけにしていましたが、
定年後、長男のルーカさんが
本格的にオーガニック農園(ビオロジカ農園)を始め、
1998年ごろから息子の片腕になり、手伝っています。
この農園の名は
かたい土塊を相手に粉骨砕身する
という意味を含め、
「la FALCADURA」と命名し、
厳しい規定があるオーガニック農法(ビオロジカ)と
その規定よりもっと厳しい
生力学農法ともいえる基準にそって
農業をしています。

自然と共存しながら自然からの恵みのものを育てる。
「味だけではなく、体においしい物をつくるためには、
 労働をおしまない」といいきる彼は、
あこがれてしまうほどの
竹を割ったような性格の持ち主です。

つくる情熱。
真摯で研究熱心なその姿は
私には想像を絶する努力が必要と思われますが、
「父親の夢を今、僕がしているだけだよ」と
さらっという彼を見て、
代々引き継がれたものは、
土地だけではなく、親の後ろ姿も
自然に紡がれていったのだなあと思いました。


▲3月末のオリーブ畑。
 「日本の農家の人と話したら、言葉が通じなくとも
  何時間も話せると思うよ」と言う彼。
 自然を相手にしている人は通じ合うものがあるのですね。



▲昼食のプリモは自家製のワインのリゾット。
 テーブルの上には自家製の料理が並びます。



▲デザートはビオのアイスクリームと
 庭から摘んだ野生のスミレとプリメラに
 オリーブオイルをたっぷりかけていただきます。
 オリーブオイルが花の香りを優しく包んで
 春を味わえました。



▲彼を支える奥さんのルチアーナと
 孫のミケーレとマルコ。
 日常のささいな触れ合いの連続がつながって
 物事の体幹を伝えていくのでは‥‥
 と思えた日でした。



オリーブパン(じゃがいも入り)

■材料

強力粉:250g
ミルク:125cc
じゃがいも:70g(皮付き重量)
オリーブオイル:大さじ1
ドライイースト:6g
砂糖:少々
種なしグリーンオリーブ:170g



■作り方

(1)人肌にあたためたミルクを適量、
ドライイーストに入れ、
ドライイーストを溶かす。



(2)ボールに粉類とゆでたじゃがいもを
つぶしたものを入れて、(1)を入れる。



(3)ミルクの残りを入れる。



(4)こねて混ぜる。



(5)ひとまとめになったらオリーブオイルを入れる。



(6)打ち台で生地をのばす感じで
練り始める。



(7)15〜20分練って、
生地の引きが強くなったら
ひとまとめにして平にして、
水気をよく取った半分に切ったオリーブを置く。



(8)ひとまとめにする。



(8)ボールに入れる。



(10)ビニールをふんわりかけて
その上にふきんをかぶせる。



(11)1時間後。
倍くらいの大きさになる。



(12)生地を取り出し
押さえてガス抜きをする。



(13)ケッパーで生地を切る。



(14)好きな形に成型してから、
またビニールとふきんをかけて
30分くらい置く。
オーブンを200度にあたため始める。



(15)強力粉を茶こしでこしながら
表面にかける。



(16)200度のオーブンで
20分ぐらい焼く。
※オーブンによって調整してください。



(17)焼けたら、さます。



はい、出来上がりです。
オリーブの香りをお楽しみ下さいね。

BUON APPETITO!


 
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