先日、画家の夫も私も
興味がわく企画の依頼がありました。
文化協会が主催する「食とアート」という企画で、
画家がレストランという空間を使って表現し、
シェフが絵を見て、
そのイメージから料理を作るという
画家とシェフのコラボレーションです。
協会が選んでくれたレストランが、
「Palazzo SALSOLE」です。
![](images/130526_01.jpg)
▲サッセロと言う小さい街。
その街の中心にある歴史的な建物を改造して
2年前にレストランにしました。
![](images/130526_02.jpg)
▲4階建ての縦長のレストランの扉を開けると、
外見とは違った内装です。
カウンターに置かれた木や石などの
歴史を説明しながら
あたたかく歓迎してくれるのは、姉を手伝うシルビア。
彼女が作った紙を丸めた花がレストランを飾り、
あたたかい空間を作っています。
この街はピエモンテとリーグレの間にあり、
スローフーズでも有名な町ブラに近く、
ワインはもちろんのこと、
ポルチーニ茸や山の実りも豊富です。
生産者の顔がわかるよう、
人との繋がりを大切にしながら
「地産地消」を実践し、
伝統的な料理を守りながらも
今回のような企画を取り入れる
柔らかい感性での料理を手がけています。
![](images/130526_03.jpg)
▲経営者のミケーレ46歳(右)。
シェフの妹のダリア(真ん中)。
![](images/130526_04.jpg)
▲後ろから企画者のステーファノ、
友人の生物学者フェデリーコ、ダリアと私。
料理を食べながらの意見交換に真摯に耳を傾けるダリア。
経営者のミケーレは弁護士でもあり、
彼の妻ミケーラは洋服店経営、
ミケーレの妹ダリアはシェフ、
ミケーラの妹シルビアは建築家です。
3家族とも2人の子供がいる上に、
それぞれが仕事を持ち、
さらにこのレストランを運営しているとは!
なぜレストランを開いたのだろう?
ミケーレいわく「長年の情熱の集積」。
ミケーラは夫の情熱の助っ人となり、
シルビアはミラノの生活から故郷に戻って、
姉夫婦に賛同して協力し、
シェフのダリアは実家の味であり、
守り続けられて来た祖母の味を
皆に伝えたかったとのこと。
いつも来客で賑わっていた実家の楽しさを
いろいろな人と共有したかった
ということでした。
故郷を大切にする各人それぞれの想いが、
地区の人との繋がりを大切にしながら、
一丸となって働いている。
彼らが夫の絵からどんなイメージを受け、
お皿の上で表現してくれるのか
今から楽しみです。
さて、今回ご紹介するお料理は、
少しだけ残ってしまった
スパゲッティを活用したものです。
なかなかの曲者ですね。
「残り物活用」、おばあちゃんの知恵料理です。
今回はトマト味スパゲッティですが、
いろいろな味のスパゲッティに出来ますので
お楽しみくださいね。
![](images/hline_trico2.gif) |
スパゲッティとアスパラ入りオムレツ
■材料(2〜4人分)
卵:4個
アスパラ:160g
スパゲッティ:100〜130g(出来上がり分量)
バター:大さじ1(アスパラ用)、
大さじ1(オムレツ用)
塩、コショウ:適量
好みで生クリーム:大さじ1
![](images/130526_05.jpg)
■作り方
(1)アスパラの下の部分は数センチを切る。
さらに下のかたい部分は皮をむき、
カマも取り除き、
その後、斜め切りにする。
![](images/130526_06.jpg)
(2)フライパンにバターとアスパラを入れる。
![](images/130526_07.jpg)
(3)水を少し入れる。
![](images/130526_08.jpg)
(4)フタをして弱火で好みのかたさになるまで
蒸し煮する。今回は10分弱。
![](images/130526_09.jpg)
(5)アスパラが出来上がるまで、
他の材料の下準備をする。
スパゲッティを大きめに切る。
![](images/130526_10.jpg)
(6)卵をとく。
![](images/130526_11.jpg)
(7)塩、コショウを入れる。
![](images/130526_12.jpg)
(8)アスパラのできあがり。
アスパラを取り上げた後、
フライパンはそのままにして置く。
![](images/130526_13.jpg)
(9)(7)にアスパラも入れて混ぜる。
![](images/130526_14.jpg)
(10)(8)のフライパンに
バターを足し、溶かす。
![](images/130526_15.jpg)
(11)(9)を入れる。
![](images/130526_16.jpg)
(12)フタをして弱火で焼く。
![](images/130526_17.jpg)
(13)片面を数分焼き、焼けたら返す。
![](images/130526_18.jpg)
(14)もう片面も数分焼く。
![](images/130526_19.jpg)
はい、出来上がりました。
タイムの可愛い花を添えました。
今回はアスパラを使いましたが、
季節のいろいろなお野菜でお楽しみくださいね。
BUON APPETITO!
![](images/130526_20.jpg)
おまけです。
生まれて来てくれてありがとう。
娘のボボとキキ8才になりました。
![](images/130526_21.jpg) |
|
![](images/hline_trico2.gif) |
|