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アーカイブ 2013/08/04
 
レシピその200
鶏肉ポルペットーネの
ほうれん草とリコッタチーズ包み
〜連載200回目〜


最近、心や口角がゆるむ場面に出あうことが
多くなった気がします。
たとえば、人混みの中で、
2歳くらいの幼児が迷子防止紐に繋がれて
歩いている姿を見守っているマンマと、
そのマンマの横にピッタリとついて
歩いている紐なしの犬。
その光景に思わず口角がゆるみました。
また、近くの横断歩道で、
80歳後半と思われるおばあちゃんを助ける
80歳前半のちょっと若いおばあちゃん。
「あの歳でひとりで横断するなんて、
 危なくてしょうがない。」
こんな時は口元だけではなく、
目元までゆるんで、返事も軽やかになります。

そして、お散歩でいつも見かける
いろいろと苦労を味わってきたという
目の悪いおばあちゃんが、
「この甥が病院に連れて行ってくれたの」
と語る嬉しそうな声。
その横に純朴そうな青年が寄り添って
手を繋いであげている
その青年の目を見た時の心の筋肉のゆるみ。

昨日は、姪の3歳になる長女と
1歳になる次女の出来事。
我が家の猫に次女が近づいた時、
猫パンチの洗礼を既に受けている長女が
「猫パンチされるから近づいちゃだめ」と
宇宙語とジェスチャーで次女に伝え、
その状況を読み取って、
おさるのような這いずりで後退する次女。
伝達の力に驚きつつ、
心も口元もゆるみました。

こういった一瞬の出来事の重なりが
自然に口元の筋肉を鍛えてくれて、
そして逆に心の筋肉を
ゆるめてくれる感じがします。

さて、お陰様で
今回でレシピ200回を迎えました。
ご愛読をありがとうございます。
リエティで習ったバッバの料理の中で、
ほうれん草とリコッタチーズを
組み合わせてつくったベースが
とても重宝していますが、
今回はそれをひき肉で包みました。
丸ごと焼くとテーブルの主役になりますが、
今回は暑い時に気軽にできる肉料理として、
一切れずつにして焼きました。
どうぞお試しくださいね。


鶏肉ポルペットーネ(ミート・ローフ)
ほうれん草とリコッタチーズ包み


■材料

鶏挽き肉:500g
卵:2個(1個は肉用、1個は中身用)
ジャガイモ:中1個
パルミジャーノチーズ:大さじ7
(大さじ3は肉用、大さじ4は中身用)
リコッタチーズ:150g
フォンティーナ(チーズ):50g
ほうれん草:250g
イタリアンパセリ:山盛り大さじ1
オリーブオイル:大さじ1
塩、コショウ:適量


☆下準備

・ジャガイモは、ゆでてマッシュポテトにする。
・ほうれん草はゆでて、荒微塵切りにする。
・フォンティーナ(チーズ)はこま切りにしておく。
・パセリは微塵切りにする。
・オーブンを180度にあたためておく。




■作り方

(1)ボールに鶏挽き肉、マッシュポテト、
卵、パルミジャーノチーズ、パセリ、
塩、コショウを入れる。



(2)フォークでよくかき混ぜる。



(3)手でこねる。



(4)オーブンペーパーの上に、
肉を約25cm×30cmくらいに広げる。



(5)中身を作る。
ボールにほうれん草、リコッタチーズ、
パルミジャーノチーズ、卵、
塩、コショウを入れて、かき混ぜる。



(6)フォンティーナを入れて、
全体をかき混ぜる。



(7)棒状にした(6)を芯にして、
ペーパーごと手前の方から
持ち上げる感じで包む。



(8)逆側もペーパーごと持ち上げて
サイズが合うかどうか
一度確認して包み上げる。
足りない場合は肉を少し広げる。



(9)肉で繋ぎ目までしっかり包む。



(10)ペーパーにもう一度しっかり包み直す。



(11)大きさが合う容れ物がある時は、
それに入れて冷蔵庫か冷凍庫で休ませる。
容れ物がない場合は
アルミホイルで包んで形を整える。



(12)180度のオーブンに
ペーパーごと入れて20分焼く。
焼けたらアルミホイルで包み、休ませる。



(13)冷蔵庫に入れて休ませた生地を
必要なだけ、一切れずつ切る。
残りは冷凍庫で保存する。




▲冷蔵後に切った物はこんな感じです。


▲これは半冷凍時に切って、冷凍保存した物です。

(14)フライパンで
弱火でフタをして両面を5分ずつ焼く。
冷凍した時は解凍してから焼くと
早く焼ける。



はい、出来上がりです。
盛り付けいろいろです。


▲バルサミコ酢をお好みで。


▲四つ切りにして。


▲アンティパストの一品に。

丸ごと焼いて豪華にしてもよし、
今回のように一切れずつ冷凍にして保存し、
フライパンで焼いても簡単で便利です。
BUON APPETITO!

 
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