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アーカイブ 2013/10/06
 
レシピその204
いちじくのタルト
~サントアンティオーコ島でのバカンス~


時折、秋風を感じるようになったミラノです。
秋になってくると夏のバカンスが
遠い出来事のように思い出されます。
私の今年のバカンスは、
1週間というとても短いものでしたが、
長年の夢でもあったサルデニア島に行って来ました。
西地中海に位置し、四国とほぼ同じ大きさで、
気候は地中海気候ですので、カラッとした暑さです。

歴史的にいろいろな国に侵略と支配された
その跡が混在し、
独特な文化を作り上げている島です。
特にスペインとカタルーニャの影響を感じます。
沿岸部と内陸部とは差異がありますが、
今回は、サルデーニャ島の南の沿岸部カリアリと
サントアンティオーコ島を訪れました。

サントアンティオーコ島をご紹介しますね。
カリアリ空港に降りてから
車でサントアンティオーコまで行く道に
インドいちじくの実が連なる景色や
街の名前の標識を見て、
まるで異国に来た思いでした。


▲サボテンですが、イタリアでは
 「Ficco D'India(インドいちじく)」と呼びます。
 昔は土地の区切りとして植えられていたそうです。
 刺が一杯ですので賢い柵です。



▲いつも食べていた実の花を
 初めて見ました。


さて、この島では貝の足糸で作る
「海の絹糸」と呼ばれるものがあります。
その博物館を訪ねてみました。


▲光に当てると茶色い糸が金色になります。


▲マエストロのキアーラヴィーゴさんが
 その場で紡いだ糸をプレゼントしてくれました。
 彼女の信念がつまった1本の糸です。
 いただいた糸を「ほぼ日手帳」に挟んで
 彼女のエネルギーをもらっています。


夜は友人達が船を出して釣ってきた魚での食事です。


▲サルデーニャ料理をカルラが教えてくれます。
 生物研究者の彼女が作る料理は
 彼女の持ち味を生かしたい優しい味です。



▲この日のメニューのメインは魚の揚げ物です。
 おいしい物を食べた後の格別な笑顔です。


短い滞在での駆け足で見たこの島を、
ゆっくりと味わうために
来年も是非戻って来たいと思いました。

さて、今回ご紹介する料理は、
ミラノでもたくさんとれるいちじくを使ったものです。
朝食にピッタリのいちじくのタルト。
どうぞお試しくださいね。


いちじくのタルト

■材料(20cmタルト型)

・タルトの具の材料
いちじく:9~10個(型に並ぶ分量で)
卵:2個
ミルクか生クリーム:45cc
アーモンド:70g
グラニュー糖:70g
バター:30g
バニラ粉:1袋(バニラエッセンスを数滴でも可)
粉砂糖:適量



・タルトの材料
小麦粉:150g
卵:1個
バター:100g
グラニュー糖:70g
バニラ粉:1袋(バニラエッセンスを数滴でも可)




■作り方

(1)まず、タルトを作る。
小麦粉をフォンターナ状にして、
そこに砂糖、バニラ粉、バターを
ちぎりながら入れる。




(2)生地の温度をあげないよう、
さっと指先で混ぜる。




(3)全体が混ざったら、
溶き卵を入れる。




(4)全体をざっくりと混ぜる。
※(1)~(4)までは、忙しいときは、
フードプロセッサーを使ってもOK。




(5)ひとまとめにしてナイロン袋に入れ、
冷蔵庫で1時間以上休ませる。




(6)冷蔵庫から出して、
袋を下に敷いて、生地をのばす。
オーブンを180~200度にあたためはじめる。




(7)型の内側をおおうくらいの大きさまでのばす。




(8)生地を型にのせる。
袋ごと持ちあげてひっくり返して
型にのせるとスムーズ。




(9)型に生地を敷きしめ、縁をしっかり作る。
生地が残ったらクッキーのようなかたちにして、
一緒に焼く。




(10)底にフォークで穴を開け冷蔵庫に入れる。




(11)クリームを作る。
アーモンドに砂糖を少し入れ、
フードプロセッサーで細かくする。




(12)細かくなったところ。




(13)いちじくの皮をむき、
2つ切りにする。




(14)ボールに卵と砂糖とバニラ粉を入れ、
よくかき混ぜる。




(15)アーモンド粉を入れて混ぜる。




(16)溶かしたバターを入れて混ぜる。




(17)ミルクを入れる。




(18)全体をかき混ぜる。




(19)型にクリームを入れる。




(20)いちじくを並べる。




(21)180~200度のオーブンで20~30分くらい焼く。




(22)人肌になったら型からはずして、
縁に粉砂糖をかける。




はい、出来上がりです。

生のいちじくの味を感じる
軽い味のタルトです。
朝食にいかがでしょう。
お好みでメイプロシロップや
キャラメルソースをかけたり、
アイスクリームを添えてください。
もちろんティータイムにも楽しめますよ。


 
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