時折、秋風を感じるようになったミラノです。
秋になってくると夏のバカンスが
遠い出来事のように思い出されます。
私の今年のバカンスは、
1週間というとても短いものでしたが、
長年の夢でもあったサルデニア島に行って来ました。
西地中海に位置し、四国とほぼ同じ大きさで、
気候は地中海気候ですので、カラッとした暑さです。
歴史的にいろいろな国に侵略と支配された
その跡が混在し、
独特な文化を作り上げている島です。
特にスペインとカタルーニャの影響を感じます。
沿岸部と内陸部とは差異がありますが、
今回は、サルデーニャ島の南の沿岸部カリアリと
サントアンティオーコ島を訪れました。
サントアンティオーコ島をご紹介しますね。
カリアリ空港に降りてから
車でサントアンティオーコまで行く道に
インドいちじくの実が連なる景色や
街の名前の標識を見て、
まるで異国に来た思いでした。
▲サボテンですが、イタリアでは
「Ficco D'India(インドいちじく)」と呼びます。
昔は土地の区切りとして植えられていたそうです。
刺が一杯ですので賢い柵です。
▲いつも食べていた実の花を
初めて見ました。
さて、この島では貝の足糸で作る
「海の絹糸」と呼ばれるものがあります。
その博物館を訪ねてみました。
▲光に当てると茶色い糸が金色になります。
▲マエストロのキアーラヴィーゴさんが
その場で紡いだ糸をプレゼントしてくれました。
彼女の信念がつまった1本の糸です。
いただいた糸を「ほぼ日手帳」に挟んで
彼女のエネルギーをもらっています。
夜は友人達が船を出して釣ってきた魚での食事です。
▲サルデーニャ料理をカルラが教えてくれます。
生物研究者の彼女が作る料理は
彼女の持ち味を生かしたい優しい味です。
▲この日のメニューのメインは魚の揚げ物です。
おいしい物を食べた後の格別な笑顔です。
短い滞在での駆け足で見たこの島を、
ゆっくりと味わうために
来年も是非戻って来たいと思いました。
さて、今回ご紹介する料理は、
ミラノでもたくさんとれるいちじくを使ったものです。
朝食にピッタリのいちじくのタルト。
どうぞお試しくださいね。
|
いちじくのタルト
■材料(20cmタルト型)
・タルトの具の材料
いちじく:9〜10個(型に並ぶ分量で)
卵:2個
ミルクか生クリーム:45cc
アーモンド:70g
グラニュー糖:70g
バター:30g
バニラ粉:1袋(バニラエッセンスを数滴でも可)
粉砂糖:適量
・タルトの材料
小麦粉:150g
卵:1個
バター:100g
グラニュー糖:70g
バニラ粉:1袋(バニラエッセンスを数滴でも可)
■作り方
(1)まず、タルトを作る。
小麦粉をフォンターナ状にして、
そこに砂糖、バニラ粉、バターを
ちぎりながら入れる。
(2)生地の温度をあげないよう、
さっと指先で混ぜる。
(3)全体が混ざったら、
溶き卵を入れる。
(4)全体をざっくりと混ぜる。
※(1)〜(4)までは、忙しいときは、
フードプロセッサーを使ってもOK。
(5)ひとまとめにしてナイロン袋に入れ、
冷蔵庫で1時間以上休ませる。
(6)冷蔵庫から出して、
袋を下に敷いて、生地をのばす。
オーブンを180〜200度にあたためはじめる。
(7)型の内側をおおうくらいの大きさまでのばす。
(8)生地を型にのせる。
袋ごと持ちあげてひっくり返して
型にのせるとスムーズ。
(9)型に生地を敷きしめ、縁をしっかり作る。
生地が残ったらクッキーのようなかたちにして、
一緒に焼く。
(10)底にフォークで穴を開け冷蔵庫に入れる。
(11)クリームを作る。
アーモンドに砂糖を少し入れ、
フードプロセッサーで細かくする。
(12)細かくなったところ。
(13)いちじくの皮をむき、
2つ切りにする。
(14)ボールに卵と砂糖とバニラ粉を入れ、
よくかき混ぜる。
(15)アーモンド粉を入れて混ぜる。
(16)溶かしたバターを入れて混ぜる。
(17)ミルクを入れる。
(18)全体をかき混ぜる。
(19)型にクリームを入れる。
(20)いちじくを並べる。
(21)180〜200度のオーブンで20〜30分くらい焼く。
(22)人肌になったら型からはずして、
縁に粉砂糖をかける。
はい、出来上がりです。
生のいちじくの味を感じる
軽い味のタルトです。
朝食にいかがでしょう。
お好みでメイプロシロップや
キャラメルソースをかけたり、
アイスクリームを添えてください。
もちろんティータイムにも楽しめますよ。
|
|
|
|