前回のオリーブの収穫に続き、
最終段階のご紹介をしましょう。
収穫した実は搾油所で搾油します。
彼らは今年の収穫の終了日を
12月10日と決めました。
その後の実は酸度が高くなるので収穫しません。
▲搾油所はBIOオリーブのみの日でした。
オリーブは洗われて搾油されます。
彼らのオリーブオイルは、
フラントイオ、レッチーノ、ペンドリー二
という3種類オリーブの木からとれる実の混合です。
▲搾油されたオリーブオイルは
ここで濾過してもらうか自宅で濾過します。
▲オイル作りやクリスマスお菓子作りなどで
忙しい12月11日にご自宅にうかがって、
濾過のようすを見学させてもらいました。
▲なぜ自宅で濾過をするか?
機械でやるよりも人の手で濾過したほうが、
圧縮しすぎず、やさしく濾過できるから、とのこと。
▲濾過器に食品濾過用の自然素材のコットンと
ステンレス製の網を2層敷きます。
▲搾油されてから10日前後かけて自然沈殿させます。
1.5〜2.0%分の沈殿物が貯まります。
濾過される前は「モスト」と呼ばれ、
綺麗な不透明なオリーブ色をしています。
今年は100kgの実から14kgのモストができました。
▲濾過器にモストを流します。
▲早速、モストを味見。
色、香り、味も新鮮。
オリーブの実のままの味です。
▲モストの濾過は1回分で30分〜1時間かかります。
▲1回分が終わったところです。
少量の沈殿物が貯まっています。
▲コットンフィルターは、
1回ごとに様子を見ながら替えるそうです。
▲濾過されて透明になった
エキストラバージンオイル。
▲我が子を抱くルーカです。
去年の酸度は驚異的な0.05でしたが
今年の酸度は0.1です。
それにしても、とても酸度の低い
エキストラバージンオリーブオイルのできあがりです。
土、木、実、そしてオイルに仕上げるまで慈しみ、
最後の過程まで見守りながら、
純粋で、繊細で、研ぎ澄まされた
軽い上質のオリーブオイルをつくります。
しかしながら
こんな素晴らしいオイルにも欠点があります。
それは少量しかできないので
ひとにぎりの人にしか、味わってもらえないということです。
質の良さを保ちながら生産量を増していきたい。
それが、これからのルーカの課題です。
努力を惜しまない
つくり手の人間性まで感じるオリーブオイル。
その良さを感じられる自分でいたいです。
このオイルを愛でながら
だいじにいただきたいと思います。
さて、今回のメニューは時間のないときにさっとでき、
軽くて味わいのある「鶏胸肉のスカロッピーネ」です。
前回ご紹介したオリーブのペーストなどを添えて、
味を楽しんでくださいね。
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鶏胸肉のスカロッピーネ、
オリーブとトマト味
■材料
鶏むね肉薄切り:2枚(約150g)
トマト:150g
青オリーブ:30g(実のみ)
ニンニク:1欠片
イタリアンパセリ:少々
オリーブオイル:大さじ2
塩、コショウ、小麦粉:適量
オリーブペースト:適量
☆下準備
・胸肉を斜めに薄く切り、
繊維を切る感じで
格子状に包丁の背で軽くたたく。
・塩・コショウを片面にし、
重ねて、しばらく置く。
・トマトはあらく切る。
・青オリーブは種をとり、あらい千切りにする。
・ニンニク、パセリはみじん切りにする。
・鶏肉に小麦粉を薄くふる。
■作り方
(1)肉を入れても余裕がもてる
大きさのフライパンに
オリーブオイルとニンニクを入れて火をつける。
(2)ニンニクの香りがでてきたら、
すぐに肉を入れる。
(3)軽く焼いてすぐに裏返し、
軽く焼き目を付ける。
(中まで火が通っていない状態にしておく)
(4)トマトとオリーブを入れる。
(5)フライパンを動かしながら
トマトが肉の下や脇に行くようにする。
(6)塩で味を薄味に整える。
(7)パセリを入れる。
(8)フライパンを大きく動かし
トマトをソース状にしながら
肉にからませる。
(9)全体に混ざったらできあがりです。
蒸し野菜とオリーブペーストを添えました。
オリーブペーストは
肉にも野菜にもつけて召しあがってくださいね。
BON APPETITO!
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