雪が降る1月末の寒いミラノです。
こちらでは1月末の1年で一番寒い日を
「メルロの日」と呼びます。
メルロとはクロウタドリツグミのことです。
昔、あるところにメルロの家族がいました。
その年一番の寒さの日、あまり寒いので
お父さん鳥が巣を煙突のそばに移しました。
お父さん鳥が餌とりから帰ってくると、
巣で待っていた奥さんや子どもたちが
煙で白色から真っ黒色になってしまい、
それから産まれた子は、
みんな黒色になりました、という伝承です。
大きい口を開けて餌をねだっている
黒い鳥たちに
餌を与える白いお父さん鳥。
寒くとも家族が一緒に食べるという光景に
愛情を感じて、微笑ましく思いますし、
寒さの先にはあたたかさがくるという
希望さえ感じさせてくれます。
いくら寒いといっても今は冬。
このキリッした冷たさの中に
北国を感じてほっとしているところもあります。
最近のミラノは、霧もほとんどなく、
情緒感あふれるミラノらしい冬景色が
見られなくなったことも、
少し寂しい想いすらあります。
厳しい寒さを経て春が来て咲く花は、
その色が格別にきれいだと思えます。
今年はどんな春が来るのでしょうか?
きっと素敵な春が来る!
その予感を持つ柔軟的な頭で
この厳しい冬を越します。
さて、もうすぐバレンタインデー。
日本ではチョコレートを
好きな男性にあげる日ですね。
こんなチョコレートはいかがですか?
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オレンジとレモンピールの
チョコレートがけ
■材料(好きな人の人数分)
無農薬オレンジ:今回は2個
レモン:今回は2個
砂糖:皮の分量の70〜80%
ブラックチョコレート:100g
ホワイトチョコレート:100g
■作り方
(1)レモンとオレンジの
頭とお尻の部分を切り、
実を適当な大きさに切り分けて、
実を取り除き、皮だけにする。
(2)皮を好きな形に切る。
(3)皮をゆでる。
(4)5分くらいゆでて、ゆでこぼす。
これを3回繰り返す。
(皮が柔らかくなります)
(5)水切りをした皮に
砂糖の3分の1を入れて
お鍋を振ってまわして、
皮全体に砂糖をまわし、しばらく置く。
(6)水分が出てきたら、
水を少し足して、
フタをして弱火で20〜30分煮る。
(7)砂糖の3分の1を加え、
水が出るので、
また弱火でフタをして20分くらい煮る。
最後に甘みを味見しながら、
残りの砂糖を足し、
蓋をしないで15〜20分煮る。
水分が足りないときは、
お湯を少し足す。
(8)ザルでシロップを切る。
(このシロップに
生姜のすりおろしを入れて
飲んでみてください)
(9)皮を並べて、
1〜1日半かけて、乾燥させる。
(10)乾いた皮を飾り様に切って遊ぶ。
(11)チョコレートを刻む。
お鍋にお湯を沸かし、
冷たい水を入れたボールを用意する。
(12)50度くらいにあたためたお湯で
湯煎をする。
(13)溶かす。
このときは45度くらいに。
なめてちょっと熱く感じる程度。
(14)次に冷たいお水のボールに
ちょっとつけてかき回し、
それを何回か繰り返し、
27度前後にする。
(なめると冷たく感じます)
(15)再びお湯につけ、
ゆっくりとかき混ぜながら
全体を30度くらいにする。
それ以上温度が上がってしまった場合は
(14)をもう一度する。
(16)オレンジピールに
チョコレートをつける。
(17)レモンピールは、
ホワイトチョコレートにしました。
温度はブラックチョコレートよりも
低めで溶け始めます。
(18)涼しいところで乾燥させます。
(19)余ったピールはビニールの中で振って、
お砂糖がけにして乾燥させます。
はい出来上がりました。
BUON APPETITO!
おまけです。
こんなグループを見かけました。
どこかの幼稚園生が
美術館鑑賞に来たものと思われます。
黄色い帽子がひよこの群れのようで
かわいいですね。
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