私がまだ日本に暮らしていた若かった頃は、
町内に、ご近所の情報おばあちゃんが、
一人か二人いたものです。
いつも道をほうきではいているおばちゃんや
タバコ屋の店番をしているおばあちゃん達でした。
人の往来をよく見ていて、
近所の人の行動時間まで把握しており、
服装についてのご意見はもちろん、
どこに行くのか質問されたり、
時にはお叱りを受けたりもしました。
その叱られた内容も、
鋭い観察力と洞察力に加え、
長い人生経験からくる独特で明解な分析で、
若い私は言い訳などできないほどのものでした。
またあるときは、町内のいろいろなでき事を
教えてくれたりもしました。
そんなおせっかい? なおばあさんは
ここイタリアのご近所にも
一人や二人ではなくたくさんいます。
長い時間、
ベランダに座り込んでいるおばちゃんや
そしておばちゃんだけではなく、
窓からじーっと人の動きを見ているおじちゃんが
「おーい、こんな時間に、どこに行くんだ?」
「う〜ん? なんのお楽しみ?」と、
ずけずけ質問されて、
辟易することもありますが、
それも人のつながりの楽しみとして
あたたかく受け入れることが
できるようになってきました。
会話を楽しく軽く流しながら、
斜めに構えて質問を投げかける相手に、
逆に質問を投げ返すようなキャッチボールも
軽妙にできるようになってきましたし、
たまにですが、
ストライクを投げ返すこともできるようになりました。
やはり、私も人生経験が長くなってきたのでしょうか。
もしくは、私が
あのおばあちゃんたちのようになってきたのかも。
「あ〜、ついにきた」
あのおばあちゃんたちの年齢に
近づいてきたのかも‥‥。
さて、今回は、ミントシロップです。
ベランダで育った元気なミント達で作りました。
お酢やレモン汁を入れて、炭酸水で割って、
さわやかな味をお楽しみください。
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ミントシロップ
■材料
ミントの葉(タイプ混合):100g
砂糖:500g
水:500cc
レモン:1個
■作り方
(1)ミントは茎ごとよく洗い、
乾かして葉だけをとる。
(2)砂糖と水、レモンの皮を入れて
砂糖を煮溶かし、砂糖シロップを作る。
(3)ミントの葉に
(2)の砂糖シロップを
大さじ2〜3入れて、
フードプロセッサーにかける。
(4)ペースト状になった状態。
(5)ペーストにを器に入れて、
(2)のシロップをぜんぶ入れる。
(6)レモン汁も入れ、かき混ぜて、
冷蔵庫で数時間から一晩おく。
(7)目が荒いざるの下に、
目が細かいざるを置いて漉す。
(8)シノア(スープ漉し)でさらに漉す。
(9)ガーゼで漉す。
はい、できあがりです。
瓶詰めにして煮沸20分した物と
冷蔵庫保存の分です。
ミントシロップに炭酸水を入れて、
ミントの葉を添えて、どうぞ。
ミントの葉は入れるときに、
手のひらの間にはさんで、
パッチンと叩いて香りを出してくださいね。
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