友人が連れて行ってくれた
ミラノのトラットリアで食べたリゾット。
お米の芯にもっちりとした存在感があり、
クリーミーで、まさしく私好み。
お米自体が持っている水分があり、
しっかりとした歯当たりでした。
初めて味わう食感でしたので、
さっそく、お米について質問したら、
「珍しいお米を作っているところだから、
ぜひ行って来てごらん」と勧められました。
そこで、そのお米を求めて、
紹介された農家に行ってきました。
ミラノから車で2時間弱。
田舎の細い道を不安になりながら走っていると
ついにそれらしき建物を見つけました。
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▲切り取られた稲。
田んぼの向こうに農家がありました。
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▲ついに到着。
販売場は中庭の奥にあります。
1914年にマリオ・マラテッリ氏が
お米作りを始めた農家です。
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▲お米だけではなくパスタや雑穀類も
販売しているようで興味津々。
それではさっそく入ってみましょう。
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▲次女のご主人の説明を聞きながら、
「これもお米で作ったの?」と
思わず味見したものは‥‥。
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▲「お米コーヒー」。
お米を使って、新しい試みもしています。
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▲これが探し求めたお米「マラテッリ」。
タンパク質や他の栄養素が豊富で
消化も他のお米を比べるとよいとのこと。
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▲この農家を切り盛りするイザベッラ(左)と
フランチェスカ(右)姉妹。
お米はもちろんのこと、
お米で作ったビールとコーヒー、
それ以外にもポレンタ粉、小麦粉、
パスタなどを買いました。
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▲「おーい、できたぞ! 見にきて」
と奥からの声の主は、
袋詰めをしているフランチェスカのご主人。
マラテッリ米は日本米との
自然交配でできたものだそうです。
パダーノ平地で作られているお米のなかでは、
最も古い品種のひとつとのことでした。
単一耕作で収穫時期が遅いため、
時代とともに他の効率のよい品種にかわり、
今ではここだけが作っています。
代々作り続けてきたお米を絶やさずに、
独特の特徴あるよさを伝えたい‥‥。
一軒になっても先祖の想いを継承しているご家族は
さぞ強固な意思の持ち主だと思いますが、
笑いが絶えないその明るさは
親が紡いできた情熱の形跡を
自らが感じているからこそではないか
と思いました。
さて、今回、ご紹介するメニューはゼッポラ。
父の日に食べるお菓子です。
北のタイプと違う
南のシチリアのリータから教わった
お米を使ったエトナ地方のゼッポラです。
どこか懐かしさを感じる味です。
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ゼッポラ(エトナ地方のタイプ)
■材料
米:100g
牛乳:350〜400cc
砂糖:小さじ1
塩:少々
オレンジ:1個
ベーキングパウダー:小さじ1弱
小麦粉:大さじ2
はちみつ:大さじ2
シナモン粉:中に少々。外にかける分はお好みで。
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■作り方
(1)牛乳に砂糖と塩を入れ、
煮立ってきたらお米を入れる。
沸騰したら火を弱め、
ふきこぼれないようにしながら20分煮る。
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(2)お米が煮えたら、粗熱をとる。
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(3)オレンジの皮の部分をする。
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(4)シナモンを入れる。
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(5)ベーキングパウダーを入れる。
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(6)小麦粉を入れる。
様子を見て、柔らかすぎるようなら
小麦粉をたす。
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(7)よくかき混ぜる。
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(8)はちみつを湯煎する。
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(9)冷めた(7)をまな板に移す。
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(10)長方形にする。
油をあたため始める。
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(11)(10)に筋を入れて
ひとつずつ取って、
細長い棒型にする。
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(12)180度くらいの油で揚げる。
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(13)油をきる。
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(14)お皿に盛りつけて、
はちみつを上からかける。
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(15)シナモンをお好みで
上からかける。
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はい、できあがりです。
お米のお菓子、
どこか懐かしい味も感じますね。
BUON APPETITO!
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