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アーカイブ 2016/01/17
 
レシピその261
キプフェル〜料理の醍醐味〜


惹かれる料理には、作り手の人生観や生活感まで
反映されているように思います。
善いとか悪いとかではなく、
料理=その人という感じです。

共感する料理作りをする友人達は
まず、どんな生活をしていても
「食」を大切にしています。
そして、人生、どんなときも、
その時々の状況で柔軟に適応していきますが、
原点は不変です。

私にいつも輝きをもたらしてくれる友人は
どんなに忙しくとも、気持ちに余裕があり、
料理にも遊び心を入れます。
人生も料理も練れている
長年の私の憧れの人です。

この友人は、20年以上も海外を転々し、
その国々の料理を踏まえたうえで
こなれた料理を作ります。
彼女の作る料理に国境はありません。

「お腹を満たす」と言うことは、
食べる側と作る側の満足感につながり、
その喜びを感じる時間を共有します。
これが料理を作る醍醐味の根源だと思いますし、
「食べることは生きる力になる」と踏まえて
毎日の食作りを楽しんでいきたいと思っています。

さて、今回のメニューは
ウィーンの主婦達が
クリスマスに作るクッキーです。
国境なしの友人のレシピでご紹介しますね。
かたちの違いは作る人の想いの違い。
分量の違いは食べる人の好みの違いです。
彼女の人格の様にやさしい味のクッキーを
ご一緒に作りましょう。

キプフェル

■材料

無塩バター:250g(常温)
薄力粉:375g
砂糖:120g
アーモンド皮付き:200g
塩:茶さじ半分
粉砂糖:適量(後でかける分)
バニラエッセンス:好みで少々※今回は使いません。



※豆知識です。
 お菓子に使うグラニュー糖のビンや壷に、
 バニラさやを入れておくと便利です。




■作り方

(1)アーモンドは150度のオーブンで
20分くらい焼く。




(2)少し冷ます。




(3)プロセッサーかミキサーで粗めにひく。




(4)ボールに常温で柔らかくしたバターを入れ、
砂糖をこしながら入れる。




(5)木べらでざっと混ぜる。




(6)アーモンドを入れて、ざっと混ぜる。




(7)粉をふるいながら入れる。




(8)手でざっくりと混ぜる。




(9)塊に分ける。




(10)それをラップの上で伸ばし、
棒状にして30分〜1時間、休ませる。




(11)かたくなった生地を切り分け
好きな形に整える
(ウィーンのオリジナルは馬蹄形)。




(12)180度のオーブンで15分くらい焼く。




(13)まだ表面が白い感じで、
色がつく前にオーブンから出し、
鉄板の上で冷ます。




(14)粉砂糖をかける。




はい、出来上がりです。
ホロっとしたやさしいクッキーに
あたたかいチョコラータの生クリームのせて
お供にしました。

Buon appetito!


 
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