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アーカイブ 2016/02/14
 
レシピその263
カーチョエぺぺ〜宇津木妙子さんのお話。〜


ローマで開催されている
野球とソフトボールのコンベンションに
日本人の方が来られるとのことで、
夫について行きました。
野球もソフトボールにもうとい私ですが
その世界で自分の能力を発揮した方の
お話をうかがってみたいと思いました。

私と同じ年代で鬼監督としても有名な
日本ソフトボール界の貢献者の
宇津木妙子さんのお話が特に楽しみでした。

「自分の弱さと潜んでいる怖さに向き合い、
 原点に戻り、純粋になること」

まず自分が純粋にならないと
大人や特に子供の心をつかめないし、
彼らも純粋になれない。
そして、
「ミスをしながら学んで成長をしていく」
「常に学んでいくこと」
「監督でも間違ったときには選手に謝る」

今まで何度も聞いたような言葉でも、
彼女の魅力ある話し方は
私の心に直球で届き、
素の心で受け取ることができました。
それはきっと、彼女のつかう言葉が
響きだけではなく、
正直で誠実な気持ちの裏付けがあり、
行動で常に示しているからだと思います。

彼女が書いた言葉は「努力は裏切らない」。
体の中に鉄のような強い意志と
人生をかけたモチベーションを持った
生き方が垣間見れました。

キャッチボールのように、
胸を広げて自分の心を開放し、
コミュニケーションの大切さを堂々と話す
その姿に感動を覚えました。

生き方は違っていても、
私も人としての原点を見つめ直して行こうと
改めて襟を正す思いをしました。

さて、今回はローマ料理のカーチョエペペです。
小腹が空いたときに作る家庭的なパスタで、
味付けはチーズとコショウ、塩だけです。
シンプルがゆえに難しくもあります。
でも、そこは自分が欲する味にして作れば良しです。
ご自分の胃と相談して、
その都度、チーズの分量を決めてくださいね。


カーチョエぺぺ

■材料(2人分)

パスタ:180g
パスタはお好みの種類を。
私は手打ちキターラを使いました。
ペコリーノ・ロマーノ:70g(分量はお好みで)
ミックスコショウの粒:適量
黒コショウ:適量
塩:適量




☆下準備
・ペコリーノ・ロマーノをすっておく。




■作り方

(1)鍋にパスタ用のお湯をわかし始める。
ペコリーノ・ロマーノの塩分が強いので
お湯に入れる塩はいつもより少なめにする。
同時にフライパンで
さっとミックスコショウの粒を炒る。



(2)ミックスコショウの粒を
包丁の持ち手の裏で潰す。



(3)パスタをゆで始める。



(4)フライパンに潰した
ミックスコショウを入れる。



(5)ゆで汁をお玉1杯入れて
弱火であたためる。



(6)パスタを入れて
アルデンテに仕上げて火を止める。
水分が足りないときには足す。



(7)火を止め、ペコリーノ・ロマーノを入れて、
パスタに絡ませながらかき混ぜる。
水分が足りないときには少し足す。



(8)皿に盛り付けて、
最後にペコリーノ・ロマーノを少しかけて、
すった黒コショウをかける。



ペコリーノは羊の乳をチーズにしたもので、
今回使ったペコリーノ・ロマーノのほか、
ペコリーノ・シチリアーノ、
ペコリーノ・トスカーノなど各地域のものがあります。
いずれにせよ塩気が強い味ですので、
お皿に盛ってから少しかけて、
その後は各自にかけてもらって、
自分の味にしてもらいましょう。
シンプルな家庭の味をお楽しみくださいね。
Buon appetito!


 
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