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アーカイブ 2017/10/29
 
レシピその305
アクアパッツァ〜人は見かけによらぬもの〜


個性的なアート作品をつくっている知人と
昼食を一緒にしたときのことです。
その日は私が日本食を料理して、
工房の人たちと一緒に食べました。

彼の服装はいつもアカデミック。
背が高いので、背中を丸めながら、
バタバタとせわしなく歩きます。
他の人の迷惑を考えないのかしら? と思うほど
大音響で音楽をかけながら制作に没頭します。
みんな、彼を「パッツォ」(奇人変人)と呼ぶので
私も「なんか分からない人」と思っていました。

昼食のとき、彼に味の違う物を食べてもらおうと、
新しいプラスチックのお皿を用意したら、
「環境のためにプラスチックの消耗は
なるべく避けようよ。それにもったいないよ。」
と微笑みながら言い、
残っていた料理を端に寄せて、
のせるスペースをつくってくれました。
彼に抱いていた奇人変人のイメージは
一瞬のうちに崩壊し、
なんてちゃんとした心構えの人なんだろうと、
うれしい発見をしました。

人は外見では分からないもの。
人から新しい発見を見いだすとき、
驚きや喜び、稀に悲しみを感じることもありますが、
それはそれとして受け取る。
人とは元来単純な生き物ではなく
いろいろな面を持っていると思いますので、
まず、自分の判断の柔軟性を
養っていかなければいけませんね。

さて、今回ご紹介する料理は、
すぐにできる魚料理「アクアパッツァ」です。
スズキやタイなど、
くせがない白身魚をまるごと使いますが、
切り身でもおいしくできます。
優しい味わいお楽しみ下さいね。


アクアパッツァ

■材料(2人分)

白身魚:2匹(今回はスズキを使いました)
ニンニク:1個
タマネギ:ちいさめのものを半分
ペペロンチーノ:好みの分量
ケッパー:中さじ1
黒オリーブ:10粒くらい
小トマト:15〜16個
白ワイン:100cc
魚ブロード:250cc
イタリアンパセリ:適量
塩:適量
EVオリーブオイル:大さじ3




☆下準備

・白身魚の鱗を取って内蔵を取り除き、
腹のなかにイタリアンパセリの茎と
潰したニンニクを入れて、
塩を振って15分くらいおく。





・イタリアンパセリを微塵切りにする。
・トマトに十字を入れる。
・タマネギを微塵切りにする。
・黒オリーブは半分に切っておく。
・魚ブロードはこしておく。




■作り方

(1)魚が入るフライパンに、
EVオリーブオイルを入れて
下準備で魚の腹に入れておいた
ニンニクとタマネギの微塵切りを
取り出して炒める。



(2)タマネギがしんなりしてきたら
魚の塩と水気をふいて入れる。



(3)両面を強火でさっと焼き、
トマトを入れる。



(4)白ワインを入れる。



(5)アルコールがとんだら弱火にして
魚ブロードを入れて、
フライパンにフタをして蒸し焼きにする。



(6)時々ソースをかけながら
15分くらい煮る。



(7)ペペロンチーノ、黒オリーブ、
ケッパー、イタリアンパセリを入れて
中火にして、時々ソースをかけながら、
5分くらい煮て、魚に火を通す。



(8)塩で味を整える。



(9)火の通り具合を見て、
火が通っていたら火を止める。



はい、出来上がりです。盛り付けましょう。

骨と皮を取り除いて、ソースをたっぷりかけて
お皿に盛りつけましょう。
デリケートな味のソースで白身魚をお楽しみ下さい。
Buon appetito!


 
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