日本で知人と話をしていたときのこと。
彼女が「もうこの年頃になると
夫婦の間には情しかありませんよ」
と乾いた口調でいいました。
「情」という言葉のニュアンスが冷ややかで
「情」にいいイメージを持っていた私は、
思わず彼女の顔を見つめ入りました。
「情しかない」といったのは
「愛はない」ということを強調したのか、
はたまた、
「愛はあるけど、エモーションはわいてこない」
ということなのか。
さて、私たち夫婦はどうなのかしら?
今年の37回目の結婚記念日に考えてみました。
上がり坂、下り坂、
そして「まさかのとき」まで
夫婦で味わってきた
ふたりにしか分かりあえない道のり。
今は刺激的な心の動きが少なくなったといえ
「絆」を織りなしたハーモニのある人生。
キラキラドキドキを求めているころよりも、
情趣があって、滋味あるものを
ふたりでじんわりじっくりと味わえる。
それは長く連れ添ったからこそ感じられるもの。
それが「愛しみ」なのではないか、
との思いに至りました。
さて、今回は
過ぎ去る夏を彷彿とさせる貝殻パスタと
訪れる秋の味覚のきのこを合わせたパスタです。
|
貝型パスタのキノコ詰め
ズッキーニソース
■材料(2〜3人分)
貝型パスタ:55g(7個)
マッシュルーム:掃除後の重量250g
生クリーム:50cc
エシャロット:中1個
ズッキーニの花:3本
野菜ブイヨン:150cc
コーンスターチ:小さじ2
EVオリーブオイル:大さじ3+大さじ3
イタリアンパセリ:適量
塩:適量
☆下準備
・エシャロットとイタリアンパセリは微塵切り。
・マッシュルームは櫛切り。
・ズッキーニの花は三等分に切る。茎は筋をとる。
・鍋にパスタ用の塩入りの湯をわかす。
■作り方
(1)フライパンにEVオリーブオイルを入れ
エシャロットを半分入れて、
火にかけてしんなりするまで弱火で炒める。
(2)マッシュルームを入れ
塩を少々入れて混ぜ、炒める。
(3)弱火にしてフタをして
蒸し焼きにする。
(4)パスタをゆでる。
(5)マッシュルームの水がなくなり、
色がついてきたら
イタリアンパセリを入れて別の容器に移す。
(6)同じフライパンにEVオリーブオイルを入れ
残りのエシャロットを入れて
弱火でしんなりするまで炒める。
(7)ズッキーニの花と茎を入れ、
軽く炒める。
(8)ブイヨンを入れて数分煮る。
(9)生クリームを入れて
ひと煮立ちさせる。
(10)水で溶いたコーンスターチを入れて
とろみをつける。
(11)トロリとしてきたら
ソースの出来上がり。
(12)ゆで上がったパスタに
マッシュルームを詰める。
お皿にソースをしいて、
パスタを置きます。
楽しいパスタの出来上がりです。
どうぞお楽しみ下さいね。
Buon appetito!
|
|
|
|