30年前、南の街から北の街ミラノに来てから
新しく出会った食材に馬肉があります。
ドクターから鉄分をとるための食材のひとつとして
勧められて食べ始めました。
幸いにも近所の市場に馬肉専門店があります。
ミラノに来た30年前は、
この市場には鶏肉、豚肉、牛肉、青果、パン、
ワインなどの専門店が24店入っていました。
今では8店になってしまい、
市場は閉鎖の危機ではないかと心配しましたが、
この馬肉専門店のDa Vitoが販売場を広げ、
内容を拡張し、集客数を増やしてくれたので、
今も元気です。
この市場の指揮をとる、
おいしい馬肉専門店Da Vitoをご紹介しましょう。
24名の従業員ひとりひとりが機敏に動く
活気あふれるお店です。
▲にぎわう売り場。
まわりに肉のグリルを食べる飲食スペースもできました。
▲売り場にある半調理品。
タルタルソース漬け、トマトソース煮込み、
肉包やローストも人気があります。
▲好きな肉を好きな分量、グリルしてもらって、
その場ですぐに味わえる飲食スペース。
メインの肉に、付け野菜と飲み物(水かワイン)を
セットしていただきます。
▲今日のランチはティボーンステーキと
グリル野菜(ズッキーニ、スカペーチェ)と赤ワイン。
▲店主のVitoさん51歳(右)。
お父さんを手伝い、
この仕事を始めてから35年になるそうです。
Vitoさんは3代目で、4代目になるのが
息子さんのFrancescoさん(左)です。
お客さんの要望に気配りと笑顔でこたえるVitoさん。
「Vito」「Vito」と
お客さんからのお声がけが飛び交います。
この市場を盛り上げるため、
隣接の公園でバーベキューパーティをしたり、
地区の住民の要望にこたえて、
市場内に多様目的オープンスペースを作ったり、
活性化を考えてる彼の意気込みが、
この市場の空気になり、
相乗効果で、客の喜びが増していきます。
さて、今回、ご紹介するのは、
この店の馬肉を使ったロールです。
牛肉でもおいしくできますので、
どうぞお試し下さいね。
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馬肉ロール
■材料(2〜3人分)
馬ロース:170g(牛肉でも可)
スカモルツァチーズ:50g
パン粉:適量
ペコリーノチーズ:大さじ1
小麦粉:大さじ2
水:50cc
緑の野菜:好みの分量
※今回はズッキーニを干して
冷凍したものを使いました。
イタリアンパセリ:適量
コショウ:少々
揚げ油:適量
☆下準備
・肉をビニールではさみ、
軽く叩いてのばす。
・パン粉にペコリーノチーズを入れて
かき混ぜておく。
・肉にコショウを少々ふる。
■作り方
(1)肉にパン粉を少しふる。
(2)ズッキーニを敷く。
(3)スカモルツァチーズと
イタリアンパセリの微塵切りをのせる。
(4)くるっとまわしてロールにして
つなぎ目を下にして、落ち着かせる。
(5)小麦粉を水で溶いたものに
ロールをくぐらせる。
(6)パン粉をつける。
(7)両脇もしっかりパン粉をつけて
つなぎ目を下にしておく。
(8)多めの揚げ油で中火で焼き揚げる。
ロールを入れるときは、
つなぎ目があるほうを下にする。
(9)転がしながら焼き揚げる。
はい、出来上がりました。
サラダ菜と栗のゆでた物を添えて
フレーク塩を肉の上からかけました。
Buon appetito!
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