ほぼ日刊イトイ新聞 - イタリアンマンマの直伝レシピ


	2019/06/09

レシピその343
生サーモンのパッパデッラ
～場所が変われば。～

夫と２泊３日の小旅行に行きました。
休憩に入ったドライブインでのことです。
ポテトチップスの棚を物色すると
いろいろなメーカーが、味も硬さも、
じゃがいものカットのしかたも違えて、
さまざまなポテトチップスを販売していました。

惹きつけられた茶紙袋がこれです。
おじさんの笑顔がなんともいえません。
二重包装になっていて、外側が紙袋。
手に取ってみると紙の持つあたたかさに
手づくり感が伝わってきます。

そして、見学に行った中世の街では
ちょうどお花の市をしていました。
そこでもやはりパッケージを見て
買ってしまった物がありました。

このサボテンです。
サボテンは持ち帰るときに、
トゲがあたって痛い思いをすることが多いのですが、
このパッケージですと棘が刺さる心配がないですし、
咲くであろう花のイメージもわかり、
先の楽しみも加味されて夢が広がります。
思わず手がのびました。

そして後日、どちらも
いつも買い物する店で見つけてしまいました。
違う土地の空気が
すべてを新鮮に見せてくれることもあるのだなあと
つくづく思いますが、
旅の思い出を含んだ物には
また違う価値がつくもの。
ミラノで見つけてしまったときの
苦笑のおまけも許せるものです。

さて、今回、ご紹介するのは、
生サーモンのパスタです。
コーヒークリームを隠し味にしました。
サーモンがたっぷり入っていますので
このパスタとサラダで
私たちは、お腹がいっぱいになります。
どうぞお楽しみくださいませ。

生サーモンのパッパデッラ

■材料（２～３人分）

パッパデッラ：240g
サーモン：360g
エシャロット：１個
ミニトマト：ソース用に60g
　　　　　　飾り用に６個
コーヒークリーム：40g
白ワイン：150cc
EVオリーブオイル：大さじ３
ディル：適量（今回は野生のウイキョウ使用）
塩、砂糖：適量

☆下準備

・サーモンに塩を少々ふり、
ウイキョウの葉にはさみ１時間くらいおく。

・ミニトマトをソース用は粗微塵に。
飾り用は下に十字に切り目を入れて
水分を少し絞り、
塩、砂糖少々。EVオリーブオイルをかけ
オーブントースターで焦げ目がつくまで焼く。

・サーモンは水分を拭き、四角に切る。
・エシャロットはスライス切りにする。
・パスタ用のお湯を沸かし始める。

■作り方

（１）フライパンにEVオリーブオイルと
エシャロットを入れて弱火で炒める。

（２）サーモンを入れて焼き炒める。

（３）ひっくり返して両面を焼く。

（４）フライパンから、
飾り用にサーモンを６個取り除く。

（５）フライパンに白ワインを入れて煮つめる。

（６）トマトを入れて煮る。

（７）パスタをゆでる。

（８）ゆっくりとサーモンを煮る感じで
ソースを作る。

（９）８分目に湯だったパスタを
ソースに入れて
クリームも入れる。

（10）ソースの中でサーモンと
パスタをかき混ぜながら煮る。
水分が足りないときは
ゆで汁を加える。
最後に塩味の塩梅をみる。

はい、出来上がりました。
焼きトマトとサーモン、
ウイキョウの葉で飾りつけしました。
サーモンがたっぷりと入ったパスタを
お楽しみ下さいませ。
Buon appetito！