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アーカイブ 2020/03/08
 

レシピその362
菊芋のスープ〜日本人のサービス精神。〜


先月から日本に帰省しています。
いつも思うことですが
日本の飛行機会社で帰ってくるときは
飛行機に一歩踏み込んだときから
日本人のおもてなしを感じ、
一足先に日本に着いた気分になります。
日本の独特なサービス精神には驚かされます。
今回も成田空港に着くなり、
深く惹きつけられました。
‥‥と言いますのも、こんなことがありました。

到着後、荷物が出てくるのを待っていると、
私のトランクがプラスチックの箱に入って
レーンに流れてきました。
「あら?」と思うと、
間髪入れず係員が駆け寄ってきて
トランクを取り、
破損したところを教えてくれました。
キャスターの一つが外に飛び出していて、
運べない状態です。
ミラノからは他の会社便で経由して、
日本の会社の便で来る旅程で、
2ヵ所で荷物の乗り換えをしたトランクですが、
係員は、一体どこでなぜなどは問わず、
すぐに困惑する私の立場に立ってくれ、
高価なトランクではないことも、
功を奏したのかもしれませんが、
ほとんど同じサイズの物が在庫にあり、
すぐに調達してくれました。
空港内で中身を入れ替えることができ、
そして前のトランクの処置までしてくれました。

「お待たせして申し訳ありませんでした」
と最後のご挨拶に、
こんな短い時間で、
悪夢のような出来事を、
素敵な夢に変換してくれた、
まるでマジック棒を持って
対処してくれたとしか思えない係員に、
「こちらこそ、ありがとうございました」
と自然に平身低頭な思いになりました。

もしこれがイタリアの空港で起きていたら
悪夢から覚めるのは、
かなりの自力と日数が掛かっていたことでしょう。
日本に入ってのはじめの一歩が、
日本人の持つ独特なサービス心と優しさでした。

さて、今回は、
息子から教わった菊芋のスープです。
さっぱりした滋養あるスープをお楽しみ下さい。


菊芋のスープ

■材料(2〜3人分)

菊芋:500g
タマネギ:半分
セロリ、ニンジン:少々
グルテンミート:好みの分量
EVオリーブオイル:大さじ3(スープ用)
中さじ1(グルテンミート用)
水:500cc
塩、コショウ:好みの分量




☆下準備

・菊芋は良く洗い、包丁の背で皮を剃りとぐ。
タマネギ、ニンジン、セロリは微塵切りにする。

・セロリの葉は少し飾り用にとっておく。




■作り方

(1)鍋にEVオリーブオイルを入れて温める。



(2)そこに野菜の微塵切りを加えて炒める。



(3)野菜がしんなりして来たら、
菊芋を加えて炒める。



(4)水を加えてフタをして煮る。



(5)煮ている間に半分に薄くした
グルテンミートを焼く。



(6)両面こんがり焼く。



(7)一口大に切る。



(8)15〜20分後、
野菜が柔らかくなったら火を止める。



(9)バーミキサーでクリーム状にする。
好みでお湯で固さを調節する。



(10)塩、コショウで味を整える。



はい、出来上がりです。
スープの上にグルテンミートを置き、
セロリの葉を飾り、
EVオリーブオイルをかけました。
パンを添えてどうぞ。
サルデーニャから届いた
手作りのパーネカラザウを添えました。
口当たりのさっぱりとしたスープで
体を温めましょう。
Buon appetito!


 
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