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アーカイブ 2020/10/18
 

レシピその377
ジューリアのリンゴのコブラー(フルーツ煮)
~ハグなしのあいさつ。~


まだ外から救急車の音が聞こえてきますが、
数がだいぶ減ったせいか、この音に慣れたせいか、
それとも入院しても回復してくるという、
希望が大きくなったせいか、
サイレンの音を聞いても、
もう動じない自分がいます。

先日、公園で久々にパオラに会いました。
若い彼女はスポーツウエア姿で、
いつものように元気はつらつです。
マスクも着用していない彼女が近づいてきて、
ハグのあいさつを求めてきました。
(この後、イタリアでは10月8日から、
自宅以外でのマスクの着用が義務づけられました)。

私はストップポーズで彼女の動きを止めて、
こちらの体制を整え、
肘タッチポーズを素早くとったところ、彼女は、
「まだ怖いの? 私は怖くなんかもうないの」
と毅然といい切りました。
「私は、まだまだ怖いの」と告げると
あらまあ~といったあきれたポーズで、
しょうがないなと、
肘タッチに応じてくれました。

ハグを断るということは、
親しみ感を壊すようでもあり、
ファミリー感覚を壊すようでもあり、
信頼関係を壊すようでもあり、
そんな印象を残します。

断るのは関係を壊したいからではなくて、
だいじにしたいと思っているから。
この気持ちをわかってもらうことは
なかなか難しいですが、
「私と違うけど、あなたの考えはあなた」と
個人の想いを尊重してくれる人たちですので、
助かっています。
とはいえ、やっぱり、
バカンス後に久々に会う親しい友達に
ハグなしのあいさつをするのは、
よそよそしい感じや物足りない感じもして、
一抹の寂しさが肌を通り過ぎます。
今だからこそ、相手の体温を感じることのできる
ハグのあいさつの大切さが身に染みています。

さて、友人のジューリアから
庭で採れたリンゴをたくさんいただきました。
今回、ご紹介するレシピは、
コブラー(フルーツ煮)です。
どんなタイプのリンゴでも、
他のフルーツでもできますので
いろいろと楽しんで下さいね。


ジューリアのリンゴのコブラー
(フルーツ煮)


■材料

・具
リンゴ:4個
※今回は小さくて虫食いもあったため、
8個使いました。
グラニュー糖:30g
黒砂糖:30g
シナモンとナツメッグ:適量
レモン汁:小さじ1
レモン皮すり下ろし:1個分
コーンスターチ:小さじ1

・生地
小麦粉:125g
グラニュー糖:30g
黒砂糖:30g
バター:45g
ベーキングパウダー:5g
塩:隠し味用少々
湯:70度くらいの湯を60ml
グラニュー糖とシナモン粉:好みの分量




■下準備

・リンゴは皮をむいて芯を取り、
8等分する。
・レモンはレモン汁をつくり、皮をする。
・グラニュー糖、黒砂糖、コーンスターチを
鍋に入れておく。



・鍋にリンゴを入れて鍋ごと返しながら、
リンゴにまんべんなく
砂糖類とコーンスターチをつけ、
シナモンとナツメッグを入れて、
水分が少し出るまで休ませる。



■作り方

(1)レモン汁、レモン皮を入れて
リンゴを煮る。



(2)グツグツしてきたら火を弱めて、
ゆっくり煮る。目安は5、6分目煮。
そのくらいに煮えたら冷ます。
※リンゴの種類によって煮る時間を調整する。
煮ている最中に水分が足りなくなったときは、
少し水分を足す。



(3)生地を作る。
小麦粉とグラニュー糖、黒砂糖、
ベーキングパウダー、塩、
小さくしたバターを入れてかき混ぜる。



(4)湯の8分目を注ぎ、
フォークでかき混ぜた後は、
様子を見ながら湯を足していく。
※この写真はレシピの倍量です。



(5)ひとまとめになって
やわらかいクッキー生地の感触になったら、
冷蔵庫で30分以上休ませる。



(6)好みの焼き型にリンゴを入れる。
オーブンを180度に温める。



(7)生地を少しずつ取り、
手で薄く伸ばしてリンゴの上にかぶせる。



(8)隙間を埋める。
※大きいジグゾーパズルを
している感じですね。




(9)小さい型の方には
上からグラニュー糖と
シナモンをかける。




☆番外編

・オーブン皿に余裕があり、
桃もありましたので、
桃のコブラーも一緒に作りました。
リンゴと同じ要領で煮て冷まします。



・桃はココットに入れました。



・180~200度で30分焼く。



はい、焼きあがりました。



温かいコブラーに、
大好物の冷たいアイスクリームを添えて。
秋の味を堪能できますね。
Buon appetito!


 
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