色の話が続きますが、私が好きな色は、
なんといっても「緑、碧、翠」です。
この色に囲まれていると
思わず深呼吸をしたくなります。
草の緑を刈る時に放す香りも、
大海原の草原にいる自分の姿が重なり、
自然の一部‥‥緑の精になったごとくの
感覚にとらわれます。
中学生の頃、「緑のボールペン」が発売され、
私はすぐにそれを求め、使い始めました。
当時流行っていた文通の手紙を書くときも
メモを取るときも、授業のノートをとるのも、
そして、なんとテストにいたっても
この緑のボールペンで記入しました。
このときはもちろん、職員室に呼ばれました。
このミラノに来てからは、
土と緑の香りの少ないことも手伝って、
家の中を観葉植物の緑で一杯にしたことがあります。
息子に、ジャングルのようだから
少し減らしてほしいと要望されたとき、
この家には1匹のゴリラと3匹の猿がいるから
ぴったりの環境だと言い返したものの、
少し減らしました。
ベランダを緑で一杯にしたときがあります。
下の住人のアンナに、
少し減らした方が良いと指摘されて
鉢を整理しました。
どうしてこんなに緑が好きなのでしょうか?
それは私自身もわかりません。
きっとそれは緑、碧、翠が
始まりの輝きがある新鮮さを与えてくれて、
同時に安心感も与えてくれるからでしょうか。
私は青々とした緑が好きなのです。
さて今回は、えんどう豆のスープです。
香りも色も春の陽光の優しさを運んでくれます。
どうぞお楽しみ下さいませ。
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えんどう豆のスープ
■材料(2〜3人分)
・スープ
えんどう豆:150gと飾り用少々
ジャガイモ:120g (掃除後の分量)
バター:20g
塩:適量
コショウ、EVOオイル:お好みで
・バックエルブセン
タマゴ:1こ
小麦粉:100g
油:小さじ1
ミルク:柔らかさの調整
べーキングパウダー:少々(指先ひとつまみ)
■作り方
(1)えんどう豆は鞘ごと良く洗い、
豆と鞘を分ける。
(2)鞘を塩を少々入れた水で
やわらかくなるまでゆでる。
(3)ゆで汁はとっておき、
鞘とゆで汁を少々入れて
フードプロセッサーにかける。
(4)クリーム状になるまでかける。
(5)ザルでこす。
(6)鞘ペーストが出来ました。
(7)タマネギは荒微塵切りに、
ジャガイモは角切りにしておく。
(8)まずバターでタマネギを炒め、
その後にジャガイモを入れて炒め、
最後にえんどう豆を入れて
ゆっくり弱火で炒める。
(9)飾り用の豆を取り置き、
鞘のゆで汁を全て入れて煮る。
(10)野菜が煮えたら
(6)のペーストを入れて数分煮る。
(11)ハンドミキサーで潰し、
クリーム状にする。
(12)水を少し加えて好みの濃度に。
(お好みでミルクでも良いです)
味の塩梅を整えて、
はい出来上がりました。盛り付けましょう。
飾りに豆を置きEVOオイルや
コショウをお好みでかけて下さい。
鞘を飾りにおいてみました。
優しい春の味をお楽しみ下さいませ。
さて、このスープ一皿で
お腹一杯にするバージョンもご紹介します。
バックエルブセンを作ります。
(1)材料を全て入れてかき混ぜる。
その生地を穴がある物にのせる。
(2)ゴムベラで押しつけて
油の中に落とす。
中温の油で色づいて、
カリッとするまで良く揚げる。
油を良く切る。
タマゴも入れたくなりました。
袋の中にタマゴを割りほぐし、
袋止めで上を結び、
お湯の中で数分ゆでて、冷やし、
袋を切ってスープに入れましょう。
ボリュームたっぷり、
楽しい動きのある一皿になりましたね。
どうぞお楽しみ下さいませ。
Buon appetito!
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