今、ミラノはウキウキしてきています。
新型コロナウイルスのゾーン別措置も、
赤からオレンジ、そして黄色ゾーンになります。
黄色ゾーンはまだまだ注意が必要なのですが、
久々の「黄色」が、
へきえきとした募り募った疲労感に
希望の光を差し入れてくれます。
「黄色」。
ミラノの春はレンギョウやミモザの黄色で始まります。
それまで暗かった冬の日差しが、
このあふれる黄色で春の予感を運んでくれて
いっぺんに心がウキウキとします。
この春、我が家のベランダも、
黄色の花で満たしました。
心の動きが積極的に黄色を求めたのでしょう。
「黄色い声」とか「黄色いハンカチ」とか、
元気で若々しく、幸福感を味わせてくれますが、
一方では「アテンション!注意!」の場合もあり、
一瞬で危険を伝えくれる色でもあります。
「気をつけて」と同時に
明るい活気のエネルギーも与えてくれる
黄色は魅力的です。
余談になりますが、
信号で、日本では「緑」を「青」と言いますが
こちらでは「緑」と言います。
「なぜ日本人は信号の緑を青と言うのか?」
とよく質問されます。
文化の持つ、色が織りなす言葉を
すんなりと訳せる自分でありたいとも思いますが、
なぜ青と呼ばれるようになったかの
説明もできる自分でもありたいと思います。
さて、今回はミラノに来て初めて食べた
焼きリゾット(リゾット・アル・サルト)を
ご紹介します。
黄色のサフランリゾットの表面を
カリカリに焼きます。
作りたてのリゾットで作ってもよいですが、
残ったもので、翌日つくってもおいしい、
主婦お得意のリメイク料理です。
焼くだけで、
どこか懐かしい香りに包まれますよ。
どうぞお試し下さいませ。
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焼きリゾット
■材料
サフランリゾット:残っている分量(レシピ110)
澄ましバター:1枚分小さじと半分
グラナチーズ:大さじ1〜
お好みでミックスシード
・ 一皿盛り用ー二人分
サフランリゾット:型2個分
澄ましバター:小さじ2(型ごとに小さじ1)
卵黄身:2個
パン粉(細かいタイプ):適量
グラナチーズ :大さじ4
オッソブーコ:残った物1枚(レシピ109)
緑の野菜:適量
■作り方
(1)フライパンに
澄ましバター小さじ1を入れて温める。
(2)グラナチーズを混ぜたリゾットを入れる。
(3)少し押す感じで形を丸く整えながら
中火で焼く。
(4)周りを整えながら3〜4分、
良い香りがしてくるまで焼く。
(5)フタを使って少し重みをかける。
(6)フライパンを動かして
丸の形ごと動くようになったら
フタを使って裏返し焼く。
フタに取った時に
フライパンに少々澄ましバターを足して裏側も焼く。
(7)焼けました。
ミックスシードをふりかけました。
なんとも良い香り熱々をいただきましょう。
口の中でパリパリと弾けます。
Buon appetito!
おまけです。
一皿盛りお料理です。
・黄身をパン粉に入れて
上もたっぷりかぶせて一晩置く。
・黄身を取り出して
余分なパン粉をはたく。
・中火で色がつくまで揚げる。
・油を切る。
・リゾットを型に入れて
少し押して形を作る。
・澄ましバターを入れて
中火で表面がパリッとするまで両面焼く。
はい、盛り付けましょう。
焼きリゾットの上に揚げ黄身をのせて
緑を添えましょう。
今回は焼きチーズ入れ物(レシピ62)に
軽く炒めたズッキーニと
残り物のオッソブーコを一口大に切り、
温めた物を入れました。
ボリューム満点の一皿料理もお楽しみ下さいね。
Buon appetito!
卵を切ってリゾットと混ぜて頂くと、
また違った味わいになります。
お試し下さいませ。
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