ただいま日本に帰国中です。
道路を渡るときは「右見て左見て」と、
毎回、かけ声をかけながら渡ります。
自然にしていると、
ついイタリアでやっている
「左見て右見て」になり、
自転車に乗っているときなど
何回も怖い思いをしました。
一見なんでもない「首の動き」ですが、
日本とイタリアの違いを、
帰国する度に、体に入れ込む力の衰えを感じます。
反面、食事はどうかといいますと、
ここ数年でお醤油味やお米が続いても、
大丈夫になり、なじみました。
体の細胞が覚えている味が
体内にまた入ってきている感じなのでしょうか。
でも、自然の流れに従うとやはり
「今日はパスタね」の胃袋リクエストになります。
イタリアンを食べないと
胃が不安になるのかもしれません。
日々の積み重ねで作られる
体の反射習慣や食事習慣などは、
脳のどこかの部分が
慣れで落ち着いてしまっている感じがします。
そして、環境がかわったときに
すんなりとなじむには
時間がかかるお年頃になってきたようです。
方向の違いで動きを決めるのは「脳トレ」。
食事の受け入れは「柔軟性、適応性の鍛え」。
どこに住んでも、どんなものに囲まれても、
鍛え楽しむこととして物事を捉えれば
人生はなかなか味わい深い物であふれています。
そして、それをしっかりと咀嚼する力を
身につけたいですし、
それを見つけ感じるためのアンテナに
磨きをかけないといけないと思っています。
さて、今回は、暑いときにおすすめの、
火を使わないお料理です。
簡単アホ・ブランコ
(ニンニクとアーモンドの冷製スープ)です。
アホはニンニクを、ブランコは白を意味します。
今回はアーモンドミルクを使って
すぐにできるようにしました。
ニンニクの量はお好みで。
匂いが気になる方は
電子レンジで一度温めて使ってくださいね。
元気が呼び起こされるスープです。
お楽しみくださいませ。
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簡単アホ・ブランコ
バルバビエトラ甘酢漬け添え
■材料(3〜4人分)
・アホ・ブランコ
アーモンドミルク:500cc
アーモンドプール:大さじ3
ニンニク:1かけら(今回は2かけら)
パン:100g(かたい部分を取り除いた分量)
EVOオイル:80g
ビネガー:大さじ2
水:必要量
塩:適量
・バルバビエトラ(ビーツ)の甘酢漬け
ビーツ:1個
甘酢:りんご酢100cc、砂糖大さじ4、塩少々
■作り方
(1)ビーツの皮は少し厚めにむく。
(2)薄切りにして塩を一つかみ振って混ぜる。
※赤い汁が出るので、
水とキッチンタオルを用意しておくと便利。
(3)重石をして数時間置く。
(4)水分をしっかり絞り、
ビンに詰めながら、熱い甘酢を入れる。
(5)甘酢で全てをカバーして
冷蔵庫で保存する。
(6)アホ・ブランコを作る。
ちぎったパンを
アーモンドミルクに入れてふやす。
(7)ニンニクは芯を取り除き、荒微塵にする。
(8)ニンニクにEVOオイルを少し入れる。
(9)ふやけたパンを少々入れ、
バーミキサーでピュレー状にする。
(10)ピューレ状になったところ。
(11)ふやかしたパンと
残りのアーモンドミルク、
アーモンドプールを入れて、
バーミキサーにかける。
(12)クリーム状になってきたら
(10)を入れて、バーミキサーにかける。
(13)残りのEVOオイルとビネガー、
塩少々を入れて、バーミキサーにかける。
なめらかに全てが一体化したらできあがり。
冷蔵庫で冷やす。
はい、盛り付けましょう。
冷たいスープを入れて、真ん中にビーツをおき、
アーモンドスライスを飾りました。
ニンニクの味とアーモンドの優しさ、
そして甘酸っぱいビーツの3つの味が奏でる味わいで
体から元気が湧き出てきます。
どうぞお試し下さいね。
Buonappetito!
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