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アーカイブ 2021/09/19
 

レシピその399
ドライプラムとクルミのトルタ
〜バカンスを終えて。〜


ミラノに日常生活が戻ってきました。
友人達もバカンスを終えて続々と帰ってきます。
「リラックスをして、
 エネルギー補給をたっぷりとして来たよ」と
満面の茶褐色の笑顔と
白い歯のコントラストが眩しいほどです。
そして、バカンスは終わった
一抹の悲しさを露呈はしますが、
日常生活とバカンスは個々別々のものではなく、
生活の一部にバカンスは鎮座していて、
その重要さをしっかりと守り続けているのが
彼らの人生観だと思っています。
なにがあってもバカンスはバカンス。
やはりイタリア人はバカンスをするために
働いているのだと、毎年この時期に痛感します。

海、山や森林、湖、
そして欠かせない料理などの話で花が咲きます。
臨場感あふれるその話し方で、
私も旅先の空気感や香りを感じるようで、
行動力のない私は聞いてるだけで
満足感に包まれますが、
なによりも彼らが発するものをご相伴に授かり、
一緒に新しい年に向かう源にします。

さて、私のバカンスはどうだったのでしょう。
時間を持てたことが一番。
見落としがちだったものも
きめ細やかに意識することができ、
喜びやうれしさ、感謝心が
より一層感じられた気がします。
それで、どれだけの脳内物質を出せたことでしょう。
私もエネルギーの充電ができました。

さて、今回ご紹介するメニューは
ケーキ作りが得意な友人が
よく焼いては届けてくれたものです。
「ドライプラムとクルミのトルタ」です。
リンゴ酢漬けレーズンを使ったり、
ドライフルーツの分量へのこだわり、
ベーキングパウダーを入れずに
しっかりとした生地に仕上げています。
私が大好きポイントが詰まったトルタです。
どうぞお楽しみ下さいね。


ドライプラムとクルミのトルタ

■材料(18cm型)

薄力粉:160g
強力粉:20g
グラニュー糖:90g
蜂蜜:30g
無塩バター:170g
全卵:大2個(中3個でもよい)
ドライプラム種無し:200g
レーズンのリンゴ酢漬け:50g
クルミ:50g
レモン汁:大さじ2
粉シナモン:少々(好みの分量)
バニラエッセンス:数滴




☆下準備

・クルミをフライパンで軽く煎る。



・クルミの皮をむく。
(残っていても問題はありません)



・18cm型にオーブンペーパーを敷く。
・材料を計っておく。
・バターは常温にしておく。
・粉は2種類合わせて2度ふるっておく。
・レーズンは軽く絞ってリンゴ酢を切っておく。
・プラム半量は生地用なので半分に切る。
・クルミは飾り用は取って置き、
 残りは手で小さく割っておく。
・卵はほぐしておく。




■作り方

(1)バターをクリーム状になるまで
木べらでよく練って混ぜ合わせる。



(2)グラニュー糖を数回に分け入れ
かき混ぜる。
白っぽくなり、ふわふわになってきたところ。



(3)蜂蜜を入れて練る。



(4)シナモンと
バニラエッセンスを入れて練る。



(5)レモン汁を入れて練る。



(6)卵を数回に分けて入れながらよく練る。
もったりしてきたところ。



(7)スパチュラに変え、
粉を2回に分けて入れてざっくりと混ぜる。



(8)切ったプラムと、
レーズン、クルミを入れてサッと混ぜる。



(9)型に生地を平らに入れる。



(10)生地の上に
飾り用のプラムとクルミを飾る。



(11)180度オーブンで40〜45分焼く。
30分くらい経ったところで
アルミホイルを上にかぶせる。
竹串を刺して生地がつかなかったら焼き上がり。



はい、出来上がりです。
キッチンがバターの香りに満ちていますね。
朝食やティータイムにぴったりのトルタを
お楽しみ下さいませ。
Buonappetito!


 
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